2020 Fiscal Year Research-status Report
Field experimental research using an infant stool color detection algorithm for early diagnosis of biliary atresia
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18K08575
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
大畠 雅之 高知大学, 医学部附属病院, 特任教授 (50336153)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星野 絵里 聖路加国際大学, 専門職大学院公衆衛生学研究科(公衆衛生大学院), 講師 (50598521)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 胆道閉鎖症 / スクリーニング / 早期発見 |
Outline of Annual Research Achievements |
観察期間は、2019年1月から2021年5月。対象施設は高知大学医学部付属病院、地域拠点病院(幡多けんみん病院、県立あき病院)、民間産科専門病院(高知ファミリークリニック)の4施設。2020年から日本に蔓延した新型COVID-19のため、新規参入病院の中止と出生数減少、検査受診数の減少により計画より症例の集積が少なくなっています。 期間中に行われた「Babyうんち」による便色判定は1566例ありました。結果は大学病院、拠点病院(幡多)と民間専門病医院では正常が95%以上となり、要観察+要注意は、1.2-4.1%であった。拠点病院(県立あき)は正常が90%以下となり、要観察+要注意が10%を超えることとなり、原因は「Babyうんち」判定プログラム導入時に機材の不備のためサーバーコンピュータへのアクセス不良で機材は途中で交換しています。 1566例中、正常1508例、要観察4例、要注意53例で、要観察+要注意症例は便色の継続観察あるいは精密検査が行われ、胆道閉鎖症が1例発見されました。正常と判定された症例の1例が後日遷延性横断と便色異常で大学病院に紹介となりました。「Babyうんち」では要注意と判定され、精密検査でも胆道閉鎖症が否定できず腹腔鏡下胆嚢造影が行われました。肝内外胆管の形成は正常で肝生検から後日、進行性家族性肝内胆汁うっ滞症と診断されました。この疾患は早期に便色異常がみられないこともあり、「Babyうんち」による判定エラーではないと考えます。現時点では「Babyうんち」は正常に機能していると考えています。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年からの新型COVID19感染拡大ため、新規参加病院募集の延期と出生数の低下のため計画より症例の集積が少なくなっています。今後感染の影響が長引く場合は進捗状況がさらに遅れることが予想されます。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は新型COVID-19感染の沈静が期待できれば新規参加病院を募集してさらなる症例確保を行う予定である。2021年度が研究症例集積の最終年度となるため、研究の解析を同時にすすめながら今後の研究の継続あるいは改善について検討する。
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Research Products
(1 results)