2020 Fiscal Year Annual Research Report
New predictive markers of effectiveness of neoadjuvant endocrine therapy of breast cancer by analyzing tumor angiogenesis
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18K08583
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
武井 寛幸 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (40261846)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂谷 貴司 日本医科大学, 医学部, 教授 (50431903)
瀧澤 俊広 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (90271220)
栗田 智子 日本医科大学, 医学部, 講師 (70619204)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 乳癌 / 術前内分泌療法 / 無増悪生存期間 / 無再発生存期間 / Estrogen receptor / Progesterone receptor / Ki67標識率 / リンパ節転移 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本医科大学付属病院にて2013年4月から2020年9月に、28日間以上の術前内分泌療法(NET)を受けた乳癌女性を対象とし、NETの目的、目的達成率、投与期間、NET施行中の病勢、NET開始後の無増悪生存期間(PFS)、NET後の手術術式、NET後の補助化学療法の投与および術後無再発生存期間(RFS)などを調べ、臨床病理学的因子との関連性を解析した。NETの目的は手術縮小(49例)、手術回避(31例)、予定手術までの治療(8例)の3つであった。目的別コホートのNETの平均治療期間はそれぞれ349.5(34-1923)日、869.8(36-4859)日、55.8(39-113)日(有意差あり)、目的達成率はそれぞれ79.6%、64.5%、100%(有意差あり)であった。手術縮小または手術回避の二つのコホート症例において、臨床病期0またはⅠ、非浸潤性乳管癌(DCIS)または浸潤性乳管癌、Estrogen receptor(ER)陽性細胞比率71%以上、手術縮小コホート、それぞれの症例のPFSは、それぞれの対比症例に比べ有意に良好であった。手術は64例に施行された。手術回避コホートでの乳房全切除術の施行頻度が他のコホートに比べ有意に高かった。術後補助化学療法の使用は、NET後手術時のリンパ節転移、Ki67標識率、脈管侵襲、Preoperative Endocrine Prognostic Index(腫瘍径、リンパ節転移、Ki67、ERの統合解析)と有意な関連性が認められた。RFSは、NET後手術時のER高発現(陽性細胞比率71%以上)、NET前およびNET後手術時のProgesterone receptor高発現(陽性細胞比率51%以上)の腫瘍を有する症例で有意に良好であった。DCISでは、手術縮小コホート8例中3例、手術回避コホートの8例中7例でNETが継続中であった。
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Research Products
(6 results)