2019 Fiscal Year Research-status Report
Clinical significance of defective DNA double-strand break repair pathway in gastric cancer
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18K08698
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
堅田 朋大 新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (20815782)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若井 俊文 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50372470)
市川 寛 新潟大学, 医歯学系, 助教 (50721875)
島田 能史 新潟大学, 医歯学系, 助教 (20706460)
永橋 昌幸 新潟大学, 医歯学総合病院, 研究准教授 (30743918)
羽入 隆晃 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (50719705)
小杉 伸一 新潟大学, 医歯学総合病院, 特任教授 (90401736)
廣瀬 雄己 新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (10737365)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 胃癌 / homologous recombination / 癌遺伝子パネル / mutational signature / 白金系抗癌剤 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、「胃癌における癌遺伝子解析パネルを用いたhomologous recombination (HR)関連遺伝子異常の評価、およびその臨床的意義を明らかにすることで、HR関連遺伝子異常を基軸とした胃癌薬物治療の発展への足がかりとすること」である。 これまでの研究から、癌遺伝子パネルによるHR関連遺伝子異常と抗γH2AX抗体による免疫組織化学により評価された胃癌DNA二本鎖修復機構の破綻とを比較したが、統計学的な関連は認められなかった。しかし、HR関連遺伝子異常を認める症例では白金系抗癌剤の治療効果が高く、再発後の予後が良好であることが示された。 本年度は、癌遺伝子パネルの解析によるMutational signatureと白金系抗癌剤の治療効果との関連を検討した。RECISTによる最良効果がPDの症例をnon-Responder、それ以外をResponderと定義して比較した。Signature 1/3/5/6/22/othersはResponder群で34%/31%/0%/12%/10%/12%、non-Responder群で28%/23%/9%/27%/7%/6%であり、Mutational signatureの分布に有意な差を認めた(P < 0.01)。 Signature 3は白金系抗癌剤の治療効果と関連していることが報告されている。本検討でもResponder群はnon-Responder群と比較してSignature3の割合が高く、胃癌においてもSignature 3が白金系抗癌剤の奏功性と関連している可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
癌遺伝子パネルで同定されるHR関連遺伝子の異常と白金系抗癌剤の治療効果や予後との関連を明らかにし、さらにMutational signatureと治療効果の関連についても解析を進めることができており、おおむね順調な進展と考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は癌遺伝子パネルによる遺伝子解析情報のある胃癌130例を対象として、γH2AXの免疫組織化学染色を行い、その結果とMutational signatureの関連を検討する予定である。さらに、これまでの研究結果を学会発表や学術論文として発表する予定である。
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Causes of Carryover |
遺伝子変異データ解析用コンピューターやデータ保管用ハードディスクを購入していないこと等により次年度使用額が生じた。翌年度分の助成金と合わせて、今後の実験費用や、学術集会への参加費、学術論文の投稿費用、研究補助の人件費等に充当する。
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Research Products
(1 results)