2022 Fiscal Year Research-status Report
先天性心臓手術における生体親和性ナノ複合代用心膜による心膜再生素材と治療法の開発
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18K08736
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
打田 俊司 愛媛大学, 医学部附属病院, 准教授 (10246556)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浪口 謙治 愛媛大学, 医学部附属病院, 医員 (10815343) [Withdrawn]
坂上 倫久 愛媛大学, 医学系研究科, 講師(特定教員) (20709266)
中岡 裕智 愛媛大学, 医学部, 技術員 (30795464) [Withdrawn]
檜垣 高史 愛媛大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (60253308)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 自己心膜 / ナノ複合 / ポリ乳酸 / バイオシート / PTFE / 焼成PTFE / iBTA / MPCコーティング |
Outline of Annual Research Achievements |
当初の計画では、年度初頭からウサギを用いた動物実験を実施する予定であったが、COVID-19感染拡大、緊急事態宣言等で、麻酔器と呼吸器の選定に遅れが生じた上、セッティングを行うための来県が半年にわたり遅延したため大幅に実験予定がずれ込んだ。また、2020年度は予期しない臨床業務が多数発生したこともあり、その予備検討にも当初の計画より時間を要した。 本年度初頭に第一回の実験を行って以降、機器導入・設定遅延の影響、共同研究者との実地検討・材料供給の遅延により、予定実験数を大幅に下回らざるを得ない状況となった。第一回の実験導入結果をもとに、その修正を加え、2021年度初頭に発出された緊急事態宣言解除の後に計画予定実験に移行し2021年より新たな癒着防止材料開発および臨床応用へ向けて動物実験に着手し、2022年度には代用複合心膜シートの機材となる加工済polytetrafluoroethyleneシート、生体内で作成したバイオシートによる生体組織膜との違いの検討を加え、生体膜に対して生体親和性ナノ加工処理シートの移植を行い、現在観察気期間を終了した動物より組織標本を作製し、病理組織学的検討を開始している。また、結果をもとに新たな加工を行った人工代用心膜グループの実験も追加している。組織学的評価では予測結果を上回る結果と新たな知見が得られつつあり、研究結果の検証実験の追加も検討している。 実験開始がCOVID-19感染拡大、緊急事態宣言等で後れを生じたため、1年間の研究延長を申請し、承認を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19感染拡大、緊急事態宣言等で、麻酔器と呼吸器の選定に遅れが生じた上、セッティングを行うための来県が半年にわたり遅延したため大幅に実験予定がずれ込んだ。また、 共同研究者との実地検討・材料供給の遅延により、予定実験数を大幅に下回らざるを得ない状況となった。 1年間の研究延長を申請し、承認を得た。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの計画の遅れは概ね1年遅れの状況まで是正できている。延長申請の1年(令和5年度)での研究終了が予測される。
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Causes of Carryover |
前述の研究進捗遅延から予定していた予算の執行にずれが生じ、次年度使用額が発生している。1年の延長申請・承認により遅延は改善しており使用計画は本年度で完了できる計画となっている。
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