2020 Fiscal Year Annual Research Report
The impact of mitral annuloplasty rings on the movement of surrounding tissues focusing on aortic valve dynamics
Project/Area Number |
18K08738
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
塩瀬 明 九州大学, 医学研究院, 教授 (30363336)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牛島 智基 九州大学, 大学病院, 助教 (70529875)
原田 雄章 九州大学, 大学病院, 医員 (40644703)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 僧帽弁形成術 / 人工弁輪 |
Outline of Annual Research Achievements |
僧帽弁閉鎖不全症に対する弁輪縫縮術に用いる人工弁輪には種々のタイプがあるが、その選択基準は未だ確立されていない。本研究では、ブタに僧帽弁輪縫縮術を行い、各種の人工弁輪が、僧帽弁輪自体や僧帽弁大動脈弁間組織(subaortic curtain)、そこから連続する大動脈弁の可動性へ与える影響と、既存の大動脈弁逆流に与える影響をダイナミックかつ系統的に評価することを目的とし、これにより人工弁輪選択の新たな指標となりうると考えた。 家畜ブタに前麻酔下に気管挿管を行い、人工呼吸器管理、適切な血行動態モニタリング下に胸骨正中切開を行った。右房脱血、上行大動脈送血で人工心肺を確立したが、開胸操作開始後から心停止誘導に至るまでの間に手術操作や人工心肺血流量の不安定による影響から、除細動抵抗性の致死的不整脈が繰り返し生じ、コントロール群のモデル確立に難渋した。また、その影響は人工心肺離脱後心機能を低下させ、多量の強心薬や血管収縮薬が必要となり、一定条件下での機能評価が困難であった。 大動脈弁逆流モデルに関しては、大動脈遮断後大動脈横切開を行い,大動脈弁尖の部分切除をすることにより、軽度逆流を生ずるモデルとし、切除弁尖数や切除範囲を変更することで逆流量の調整を試みたが、個体毎に逆流量を安定させることができず、再現性の高い大動脈弁逆流モデルの作成が困難であった。当初予定していた、経食道心臓超音波検査での機能、形態評価、群間比較に至らなかった。
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