2018 Fiscal Year Research-status Report
てんかん原因遺伝子の網羅的解析および心電図の診断有用性の検討
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18K08900
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
藍 智彦 順天堂大学, 医学部, 非常勤講師 (00570128)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 周介 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (20362072)
赤松 和土 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任教授 (60338184)
田部 陽子 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任教授 (70306968)
三井田 孝 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80260545)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | てんかん / 遺伝子解析 / iPS細胞 / 神経細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、プロトコールの倫理委員会再承認後、患者リクルートを開始した。年度途中から患者リクルートが開催された為、またER受診患者から、初発てんかん患者を選択する必要がある為(平成30年度は内因性疾患や頭部外傷後等の症候性てんかん患者が目立った)、当初の計画(年間30例)より遅延が生じており、平成30年12月までに4名の患者をエンロールし、現在、全エキソン遺伝子配列解析 (WES)を修了したところである。現在、bioinformaticsの処理を行い、候補遺伝子の選定を行っている。さらに、患者リクルートを続けており、最近2例症例をエンロールした。iPSを使用した、神経細胞への分化培養モデルの作成は比較的安定したプロトコールが定まり、中脳細胞、全脳細胞への分化に成功し、神経細胞より多電極を使用した局所電位の記録に成功している。引き続き Ca-imaging等の機能実験の準備を行っている。候補遺伝子の選定が済み次第、ゲノム編集により、遺伝子変異を有する神経細胞モデルの作成に入る予定である。症例数が、まだ集積されていない事と、機能実験がすべて終了していない為、平成30年度では、学会発表、論文発表は行っていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成30年度は、症候性てんかん(内因性の疾患を有するてんかん、外傷性のてんかん)やすでに加療中の転換の再発患者が多かった。また、救急外来が混雑している場合には、患者リクルートに時間をとっている時間がなく、患者リクルートが遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
患者の継続診療をお願いしている、てんかんセンターに他院から紹介される初発てんかん患者が居れば積極的にリクルート協力を依頼する。大学病院であるため、すでに治療を開始されているが治療に難渋している症例が多い為、大幅に症例数を増やすことは困難と思われるが、場合により後ろ向きの研究も考慮する必要がある。
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Causes of Carryover |
患者リクルート数が予定より少なかったため、次年度へ繰り越しを行った。
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