2023 Fiscal Year Annual Research Report
The role of ECG and genetic variants in epilepsy
Project/Area Number |
18K08900
|
Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
藍 智彦 順天堂大学, 医学部, 教授 (00570128)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 周介 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (20362072)
赤松 和土 順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (60338184)
田部 陽子 順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (70306968)
三井田 孝 順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (80260545)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | てんかん / 心電図 / 予後予測 / 遺伝子検査 / DEPDC5 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、(1)てんかん患者に於いて、心電図変化が、発作の予後予測因子として使用できるかを検討する事;(2)てんかん関連遺伝子の網羅的検索と検出した遺伝子変異が実際にヒト神経細胞で異常興奮波を起こすかを検証する事である。 研究成果: (1) COVID-19や物流障害による様々な制限の為、前向き研究が2年以上中断した。2023年度には、前向き研究は充分に進められなかったが、後ろ向き研究で、クモ膜下出血後にてんかんを合併した患者で、10-30日前にECGの再分極過程の異常が出現し、発作後は異常が消失した症例を見出した。当該症例は、論文投稿し、審査中である。(2) 2023年度は、以前に検出した難治性てんかん関連遺伝子DEPDC5の変異形に基づき、ヒトiPS細胞からゲノム編集法を用い、DEPDC5のペプチド発現量を正常の半分以下とした。DEPDC5ので発現減少は、遺伝子発現は定量PCRでは半分となっていたが、Western blotでは確認困難であったが、質量分析で、ペプチド発現量が半分以下となっているのを確認できた。正常の細胞と比べると、DEPDC5の発現が減少した細胞では、異常Ca2+興奮波の頻度が有意に高かった。この成果は、アメリカ生理学学会で発表した。現在、引き続きその機序を、電子顕微鏡を用いた形態変化や、DEPDC5に関連するpathwayの変化をRNAシーケンス法などを用いて調査中である。
|