2021 Fiscal Year Annual Research Report
Behavioral Big Data Analysis Reveals a Pivotal Role of ICU Staff in Promoting Inter- and Intra-Staff Communication.
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18K08916
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
今井 寛 三重大学, 医学部附属病院, 教授 (00184804)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川本 英嗣 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (20577415)
島岡 要 三重大学, 医学系研究科, 教授 (40281133)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ウェアラブルセンサー / SOFA / APACHEII / social network analysis / Critical care |
Outline of Annual Research Achievements |
三重大学医学部附属病院のICUに勤務する76名の医療従事者が、ウェアラブルセンサーを介して4週間にわたって収集した対面インタラクションデータを調査し、以下の結果を得た。 ①ICUにおける医療従事者の時空間的な相互作用の分布を明らかにし,ICU内で誰が,いつ,どこで,どれくらいの時間,誰と会ったかを包括的に可視化した。また、これらの積極的な交流について、中心性測定と同時にソーシャルネットワーク分析を行った結果、看護師がネットワークの中核を構成し、医師は周辺にとどまっていることが明らかになった。 ②入院後24時間の患者重症度スコア(すなわち、急性生理・慢性健康評価(APACHE)II)が、ICU医療従事者間の対面対話の長さと正の相関があることが示された。 ③117名の患者がICUに滞在した1日目、インタラクションの長さとSOFAスコアの間には、スピアマンの相関係数0.447(p<0.01)が認められ、2日目から6日目にかけて消失したが,7日目(R = 0.620,p<0.05)および8日目(R = 0.625,p<0.05)に再び出現した。すなわち、患者の重症度は、ICU初日と7日目・8日目のICU医療従事者間の相互作用に時間的な影響を与える重要な役割を担っている可能性があることが示唆された。
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Research Products
(4 results)