2020 Fiscal Year Annual Research Report
Gap junctions between folliculo-stellate cells support the intercellular communication for transplantation.
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18K09074
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
和田 郁雄 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 名誉教授 (70182970)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若林 健二郎 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (20418867)
佐久間 英輔 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (90295585)
村上 里奈 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (10535818)
青山 公紀 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (10597818)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 下垂体 / 神経 / 幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、急性脊髄損傷に対し、非開頭法にて採取した下垂体濾胞星細胞を脊髄再生治療に応用するための基礎的研究である。最近、我々は、急性脊髄損傷の治癒過程で脊髄組織内のミクログリアの増加に注目している。そこで、培養細胞を用いて、ミクログリアの活性調節におけるSGK1を含むSGKのはたらきを検討した。マウス由来のミクログリア細胞株BV-2及びN-9を使用した。細胞におけるSGKサブタイプの発現や刺激への応答はPCRやウェスタンブロッティング法など生化学的及び細胞生物学的手法を用いて解析した。また、SGK1遺伝子破壊株の作成にはCRISPR/Cas9システムを用いた。初めに二つのミクログリア細胞株におけるSGKサブタイプの発現を検討した結果、SGK1とSGK3の発現が認められた。SGK1遺伝子をCRISPR/Cas9システムを用いて破壊すると、SGK1遺伝子の破壊によるSGK3蛋白の発現変化は認められなかった。SGK1遺伝子破壊株(SGK1KO)と野生型の形態を比較したところ、活性化したミクログリアでしばしば見られるアメボイド型の細胞がSGK1KOでは野生型に比べ有意に多く観察された。また、SGK1KO細胞では細胞増殖の速度が増加した。以上を、学会発表と論文作成した。(Potential implication of SGK1-dependent activity change in BV-2 microglial cells. Int J Physiol Pathophysiol Pharmacol. 2018 10(2):115-123.)また、下垂体前葉濾胞星状細胞については、下垂体前葉濾胞星状細胞について、令和2年10月31日解剖学会中部地方会において濾胞星状細胞間のギャップジャンクションの透過電顕を用いた検討として発表した。
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