2021 Fiscal Year Research-status Report
Analysis of Hip Biomechanics in the Standing Position using the Upright 3D-MRI Scanner
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18K09104
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
高尾 正樹 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (30528253)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 嘉伸 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (70243219)
大竹 義人 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (80349563)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 立位撮影3DMRI / 股関節 / 仙腸関節 / 腸腰筋 |
Outline of Annual Research Achievements |
健常男性5名(平均年齢33.8歳)に対して股関節の屈曲/外転/外旋を0°/0°/0°、0°/30°/0°、30°/0°/0°、30°/30°/30°、60°/0°/0°、60°/30°/30°の肢位でMRIを撮像した。MRI画像を3D-Slicerにインポートし、大腰筋腱、骨盤、大腿骨を抽出した。各肢位で寛骨臼・大腿骨に対する大腰筋内腱との5mm以下の近接部位をマッピングし、寛骨臼と骨頭に近接する部位を評価した。寛骨臼前壁を下前腸骨棘部、Psoas Valley部、腸恥隆起部に3つのゾーンに分けた。大腿骨頭前面は大腿骨頭中心を基準に上下内外の4つのゾーンにわけた。 寛骨臼に対する大腰筋内腱の動態は、いずれの肢位においてもPsoas Valley部と近接し、その距離は平均0.53mm(0.38-0.69 mm)であった。大腿骨頭に対する大腰筋内腱の動態として、いずれの肢位においても大腿骨頭の内下方と近接しており、その距離は平均0.62mm(0.61-0.63 mm)であった。大腰筋腱の寛骨臼前壁、大腿骨頭部での走行経路をFABER肢位から中間位の過程で分析したが、その部位は肢位により変化はなく、Psoas Valley部と大腿骨頭内下方であった。大腰筋腱の滑動部位は限定的で、同部位での物理的干渉を避けることが大腰筋腱のSnappingやIrritationの予防や治療として重要であることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画では若年者に加え、高齢者の腰仙椎および股関節の立位(荷重)に対する動態を検証する予定であったが、COVID19のため高齢者のリクルートが難しかったため、研究計画を変更した。若年者の股関節と周囲筋肉の動態の調査を施行した。
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Strategy for Future Research Activity |
立位撮影3DMRIを用いて立位荷重に対する股関節、仙腸関節の動態、股関節動作における股関節周囲筋の動態を評価する、評価方法、その精度を検証した。さらにその手法を用いて、健常若年者における立位荷重に対する股関節、仙腸関節の動態、股関節動作における股関節周囲筋の動態を明らかにした。現在国際学会への投稿と論文作成を行っており、研究内容を公表予定である。
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Causes of Carryover |
学会参加がほぼオンラインとなり、国際学会参加もできず研究成果発表のコストも発生せず残額が大きくなった。COVID19の収束が見通せない中、高齢者の研究対象へのリクルートができなかったため、若年者の股関節周囲の動態の解析をすすめた。今年度は研究成果の学会発表、論文発表を中心に進める予定である。
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Research Products
(2 results)