2018 Fiscal Year Research-status Report
天然有機化合物デカルシンを用いた新規骨肉腫治療薬の開発
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18K09115
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
白井 寿治 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20397186)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土田 真嗣 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10719834)
寺内 竜 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (20575154)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | デカルシン / アポトーシス / 細胞増殖 / 天然有機化合物 |
Outline of Annual Research Achievements |
われわれが保有しているヒト正常骨芽細胞株(NHOsts)、ヒト骨肉腫細胞株(MG63, 143B)を用いて、デカルシンの投与によるcell viabilityとIC50値(50%阻害濃度)をMTT assayで算出した。また、デカルシンの時間的影響を24、48、72時間で検討した。 また、デカルシンとCDDPを 骨肉腫細胞へ投与し、CI(combination index)を算出し、相乗効果の有無を検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度より当研究の主である天然有機化合物デカルシンを購入し、われわれが保持している骨肉腫細胞株を用いて実験を開始できた。研究を開始する上で、他の細胞株を用いた報告を参考に実験プロトコールを作成した。骨肉腫細胞株に対するデカルシンの作用をCell viability assayを用いて評価したところ、骨肉腫細胞への効果が認められたため、今後研究を進めるためのスタートが切れたと考えた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、まずはデカルシン単剤でのviabilityの評価を行い、細胞株に対する至適濃度を決定し、その濃度を用いてアポトーシスや細胞周期への関与の検討、またデカルシンが作用する可能性があるシグナル伝達因子の研究を行っていく。また、シスプラチンとの併用で増感効果を有するかどうかをviabilityをもとに評価していく。
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Causes of Carryover |
本年度の実験内容はおおよそ予定通りであるが次年度にin vivoの実験や抗体を使った実験が控えており、使用額が予定額よりオーバーとなる可能性があるため。
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