2021 Fiscal Year Annual Research Report
Bone-to-muscle network mediated by HGF/c-Met signaling in osteoporosis
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18K09116
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
外村 仁 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70604304)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高取 良太 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (10351355)
長江 将輝 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60604303)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 骨粗鬆症 / サルコペニア / HGF / HIF-1α |
Outline of Annual Research Achievements |
・変性椎間板におけるHGFとその受容体c-Metの発現を解析した。In vitro実験としてHGFによる椎間板細胞の細胞増殖に低酸素誘導因子(HIF-1α)産生が重要な役割を果たすことを明らかにし論文報告した。HGF/c-Metシグナルによる椎間板細胞のHIF-1α産生調節機構の解明により,椎間板変性の病態解析や治療法への応用が可能であると考えている。 ・In vivo実験として生後12 週のラットの両側卵巣を摘出しOVXモデルを作製しその後8週経過した時点で、第5腰椎椎体前方にエアドリルでφ4mmの半球状の骨欠損を作製した。コント ロールとしてOVXを未施行のラットを使用した。μCTを撮像し、正常および骨欠損椎体の骨梁構造を3次元的に評価した。骨欠損部における新生骨の骨量、骨梁数を測定し、骨形態計測を行った。OVX施行群ではコントロール群と比較し新生骨の骨量、骨梁数が優位に低下し、骨欠損作製12週後で欠損部が新生骨で完全に修復しないこと(critical bone defect)を確認した。本動物モデルを骨粗鬆症性ラット椎体骨欠損モデルとして確立し論文報告した。 ・(最終年度の研究成果)骨粗鬆症性ラット椎体骨欠損モデルを用いて、椎骨、椎間板および傍脊柱筋におけるHGF/c-Metシグナルを中心とした成長因子や 疼痛関連因子の発現動態を生化学的、組織学的に解析した。骨粗鬆症と筋萎縮に関与する因子についての考察を行い、論文発表する予定である。本研究結果から高齢者の骨と筋肉の老化が共存した病態に対して有用な予防・ 治療法の開発につなげたいと考えている。
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