2020 Fiscal Year Annual Research Report
Three-dimensional reconstructed testis as a new tool for studying the development of spermatogenic failure.
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18K09153
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
吉池 美紀 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 研究技術員 (60398964)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩本 晃明 国際医療福祉大学, 臨床医学研究センター, 教授 (60046117)
佐藤 陽子 東海大学, 生物学部, 教授 (50398963)
仲田 浩規 金沢大学, 医学系, 講師 (80638304)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 3次元再構成 / 精巣 / 精子形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は「3次元再構築精巣」というツールを用いて、精子形成不全が生じる過程を、精子形成およびその障害に関連した種々の指標の3次元的分布に基づいて詳細に解析することを目標としている。 前年度までに再構築したハムスター精巣病理標本の3次元データより、0日齢と70日齢の精巣について解析を行い、精細管構造の詳細な数値的データを得ることができた。しかしながら、サイズの大きなハムスター精巣では1個の精巣の3次元再構築に多大な時間と労力を要することが研究の進展の妨げとなっていた。 そこで、今年度は成熟マウスの精巣(重量比でハムスター精巣の約10分の1)を用いて同様の検討を行い、精子形成障害モデルマウスの精巣との比較から、精子形成およびその障害に関連した指標の解析を行うこととした。 精子形成障害モデルとして、マウスの精巣を腹壁に固定する停留精巣手術を施し、術後5、7、8、9、10週の精子形成を観察したところ、精巣重量は術後5週から停留精巣マウスで有意に低下するものの、5・7週の精巣組織像は未処置マウスと変わらなかった。精子形成障害は術後8・9週頃から始まり、個体によって精細胞のmaturation arrest またはSertoli cell only、あるいはその両方が観察され、全精細管がSertoli cell onlyとなるのに10週間を要した。ハムスターの停留精巣では術後2週間でSertoli cell onlyを呈するので、マウスでは精子形成障害が起こるまでの期間が長いことがわかった。
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Research Products
(4 results)