2020 Fiscal Year Annual Research Report
Effects of the incretin-related drug on periodontopathic bacteria in type 2 diabetes
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18K09603
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
作田 哲也 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (20284888)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松澤 均 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (90253088)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 糖尿病 / 歯周病 / SGLT2阻害 / フロリジン |
Outline of Annual Research Achievements |
背景 SGLT(sodium glucose transpoter)-2は腎臓の近位尿細管におけるグルコースの再吸収を抑制する作用を有し、現在、インクレチン関連薬と共に経口糖尿病治療薬として臨床に用いられている。SGLT-2は元もとリンゴの樹皮から抽出されるフロリジンから化学合成されたものである。一昨年にフロリジンの代謝産物であるフロレチンが、潰瘍性大腸炎モデルマウスにおいて、腸内細菌叢を調節することにより症状の改善をもたらすことが報告された。 目的 そのため今年度は、辺縁性歯周炎や義歯性口内炎に関与するCandida albicansを用い、C. albicansが形成するバイオフィルムに対するフロリジンの影響について調べた。 方法 C. albicans JCM1537株をYBD培地に播種し37℃で16時間の培養を行った。菌液をYPD培地もしくは2% FBSと2% グルコースを含有するRPMI1640培地で希釈しさらに培養を行った。細菌数は血球計算盤を用いて測定を行った。また、生菌数の測定はYBD寒天培地上に播種し生菌数(CFU/mL)を測定することにより評価した。さらに、96 wellポリススチレンプレート表面に形成させたバイオフィルムをクリスタルバイオレット法を用いてOD560nmにより測定した。 結果と考察 フロリジンはC. albicansが形成するバイオフィルムを濃度依存的に抑制した。また、25~800 μMの濃度においてはフロリジンはC. albicansの増殖に影響を与えなかった。以上の結果から、フロリジンはC. albicansの増殖能に影響を与えず、バイオフィルム形成能を抑制することが示唆された。
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