2020 Fiscal Year Research-status Report
低線量・低線量率放射線被ばくが疾病モデル動物の全身免疫能に及ぼす影響
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18K09780
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Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
高山 英次 朝日大学, 歯学部, 准教授 (70533446)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 あやの 岡山大学, ヘルスシステム統合科学研究科, 准教授 (40303002)
一戸 辰夫 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (80314219)
本庶 仁子 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 講師 (80614106)
中田 隆博 常葉大学, 健康プロデュース学部, 教授 (40273932)
藤井 元 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 主任研究員 (90321877)
徳野 慎一 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任研究員 (40508339)
石塚 俊晶 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 薬理学, 教授 (30399117)
守本 祐司 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 生理学, 教授 (10449069)
近藤 信夫 朝日大学, 歯学部, 教授 (40202072)
神谷 真子 朝日大学, 経営学部, 准教授 (80181907)
川木 晴美 朝日大学, 歯学部, 准教授 (70513670)
梅村 直己 朝日大学, 歯学部, 講師 (80609107)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 放射線 / がん |
Outline of Annual Research Achievements |
放射線被ばくはがんを誘発するが、腫瘍の成長を抑制もするので治療にも用いられる。そこで、マウスを用いた低線量放射線全身被ばく担癌モデル動物および健常な対照群動物の全身免疫能を検討している。 (1)ある低線量放射線全身被ばくモデル動物における腫瘍の生着と生存は、被ばくをしていない対照群にくらべ、増悪した。一方、異なる線量による低線量放射線全身被ばくモデル動物における腫瘍の生着と生存は、被ばくをしていない対照群にくらべ、改善した。 (2)また、致死モデル動物の白血球亜集団やサイトカイン産生能など全身免疫能は、健常な対照群動物にくらべ、変化していた。一方、病態が異なるがん致死モデル動物の全身免疫能は、健常な対照群動物にくらべ、著しく変化していた。 (3)今後、異なる低線量による放射線全身被ばくモデル動物の全身免疫能と、病態が異なるがん致死モデル動物の低線量放射線全身被ばくによる影響について検討をおこなう。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年度は、新型感染症の流行により、朝日大学に所属する本研究課題代表研究者は、分担研究者が所属する広島大学原爆医科学研究所に立ち入ることが困難となり、低線量放射線被ばく実験に欠かせない広島大学原爆医科学研究所の設備を活用できず、実験計画の主たる一部を中断している。
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Strategy for Future Research Activity |
新型感染症の流行が岐阜県および広島県において改善するのを待ち、研究実績の概要の(3)に記したように、異なる低線量による放射線全身被ばくモデル動物の全身免疫能と、病態が異なるがん致死モデル動物の低線量放射線全身被ばくによる影響について検討をおこなう。
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Causes of Carryover |
新型感染症の流行により、岐阜県在住の本研究課題代表研究者は、分担研究者の所属する広島大学原爆医科学研究所に立ち入ることが困難となり、広島大学原爆医科学研究所の設備を活用できず、研究計画の主たる一部を中断している。 新型感染症の流行が岐阜県および広島県において改善するのを待ち、中断している研究計画の一部を再開する。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] PIRs mediate innate myeloid cell memory to nonself MHC molecules2020
Author(s)
Dai H, Lan P, Zhao D, Abou-Daya K, Liu W, Chen W, Friday AJ, Williams AL, Sun T, Chen J, Chen W, Mortin-Toth S, Danska JS, Wiebe C, Nickerson P, Li T, Mathews LR, Turnquist HR, Nicotra ML, Gingras S, Takayama E, Kubagawa H, Shlomchik MJ, Oberbarnscheidt MH, Li XC, Lakkis FG.
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Journal Title
Science
Volume: 368
Pages: 1122~1127
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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[Journal Article] Highly reliable, targeted photothermal cancer therapy combined with thermal dosimetry using a near-infrared absorbent2020
Author(s)
Nomura S, Morimoto Y, Tsujimoto H, Arake M, Harada M, Saitoh D, Hara I, Ozeki E, Satoh A, Takayama E, Hase K, Kishi Y, Ueno H.
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Journal Title
Scientific Reports
Volume: 10
Pages: 9765
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Horseradish peroxidase interacts with the cell wall peptidoglycans on oral bacteria2020
Author(s)
Mizuno H, Takayama E, Satoh A, Into T, ADACHI Adachi M, Ekuni D, Yashiro K, Misuno-Kamiya M, Nagayama M, Saku S, Tomofuji T, Doi Y, Murakami Y, Kondoh N, Morita M.
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Journal Title
Experimental and Therapeutic Medicine
Volume: 20
Pages: 2822~2827
DOI
Peer Reviewed