2018 Fiscal Year Research-status Report
Effects of anti-bone resorptive drugs on growth and tooth development in young mice.
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18K09866
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
唐川 亜希子 昭和大学, 歯学部, 助教 (70552280)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高見 正道 昭和大学, 歯学部, 教授 (80307058)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 抗RANKL抗体 / ビスホスホネート / 破骨細胞 / 骨発達 / 歯牙萌出 |
Outline of Annual Research Achievements |
歯牙は胎児期から青年期にかけて形成される第一の消化器官であり、正常な咬合は全身成長に不可欠である。歯胚形成期の発達機構については解明が進む一方で、出生後から成長期を経て永久歯の咬合が完成するまでのメカニズムは不明な点が多い。破骨細胞抑制により骨吸収抑制作用を示す抗RANKL抗体やビスホスホネート製剤は、発達期の顎骨や歯牙萌出に対する作用機序や副作用が不明瞭なまま、小児の骨系統疾患への適用が開始されており、安全性に関する知見の充実が急務である。申請者らは、成長期、特に出生後から永久歯の萌出完了までの青年期における、歯胚および歯槽骨形成と顎骨骨代謝の連関を明らかにすることを目的として本研究を行っている。 本年度は本研究の要となるモデル動物の作成に着手した。抗RANKL抗体およびビスホスホネート製剤を、乳児期である生後1週齢のマウスの腹腔皮下に投与し、通常条件下で飼育した。申請者らの先行研究により、生後1週齢に投与したビスホスホネート製剤が全身成長を妨げ、歯牙の萌出を遅延させることが、判明している。乳児期に対する骨吸収抑抑制薬の作用を細胞レベルで解析するため、投与1週間後の骨髄細胞を採取し、フローサイトメトリーを用いて免疫関連マーカーの発現を解析した。抗RANKL抗体投与群の骨髄細胞においてB220陽性細胞の減少が認められた。また、窒素含有ビスホスホネート製剤であるゾレドロン酸投与群では、CD11b陽性細胞の増加とCD19、CD22、B220陽性細胞の減少が認められた。免疫細胞の異常が歯牙萌出に影響を及ぼす可能性が考えられるため、現在顎骨の解析を開始している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
前年度から継続して行っている実験を継続して行うことにより、本年度の計画はおおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度に作製した乳児期モデルを成体となる8週齢まで生育し、歯牙発達について解析する。破骨細胞および骨芽細胞の歯牙発達に対する作用を詳細に解析する他、歯の形態形成への関連が報告されている骨形成因子BMP、繊維芽細胞増殖因子FGF、腫瘍壊死因子TNF、エナメル質形成時のSHHなどの免疫染色を行う。また、生後1日齢で薬剤投与を行う新生児期モデルの作製に着手する。
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Causes of Carryover |
平成30年度は乳児期モデルを作成し、解析を行った。現在研究内容の一部を論文作成中であり、学会発表、英文校正費などは次年度以降に使用予定である。
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