Intervention study for the prevention of oral flares against community elderly

2021 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 18K09886
• Research Institution: Chiba Prefectural University of Health Sciences
• Principal Investigator: 麻賀 多美代 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (30165691)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 大川 由一 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (20211097) ; 酒巻 裕之 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (70312048) ; 麻生 智子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 講師 (80248848)
• Project Period (FY): 2018-04-01 – 2022-03-31
• Keywords: オーラルフレイル / 誤嚥性肺炎 / 多職種連携 / 複合型健康増進プログラム / 口腔機能

Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は，誤嚥による肺炎予防につながる多職種連携による複合型健康プログラム（以下，プログラム）を実施して地域在住高齢者を対象にオーラルフレイルの予防に向けた介入研究を行い，プログラムの成果を評価して、地域在住高齢者の健康増進に寄与することである。
オーラルフレイル予防に向けた介入研究として，集合住宅在住の高齢者に対して，月に1回の頻度で計9回実施した。プログラムの成果を評価するため，介入前後には，口腔内診査，口腔機能の評価，身体状況の測定を行った。測定結果は，介入前後の測定値の比較と測定項目間の相関関係を検討した。
H集合住宅でプログラムを実施した結果，舌圧は，有意差はみられないものの向上した。しかし，反復唾液嚥下テスト，舌湿潤度，オーラルディアドコキネシスの「パ」，「タ」，「カ」は優位に低下していた。一方，S集合住宅では，オーラルディアドコキネシスの「カ」が有意に向上し，「タ」は向上傾向がみられた。舌圧，オーラルディアドコキネシスの「パ」は介入前の状態を維持していることが窺えた。しかし，舌湿潤度は介入後，優位に低下した。また，介入後の結果から，機能歯数と咬合力，咬合力とオーラルディアドコキネシスの「パ」，「タ」，咬合力と握力に有意な相関関係がみられた。咬合力とオーラルディアドコキネシスの「カ」は相関傾向がみられた。
本プログラムについてアンケート調査を行った結果，15名の回答数ではあるが，全員が参加して良かったと回答し，良かった項目として87％の参加者がプログラムの内容をあげていた。歯科，栄養，看護，作業療法，運動のそれぞれの専門職による講義・実習の内容に満足していることが示された。また，住んでいる地域でプログラムを受けられたことが最も高い割合であったことから，高齢者は，徒歩圏内で負担の少ない居住している身近な場所での介護予防事業を望んでいることが示された。