2022 Fiscal Year Annual Research Report
Oral health target contributing to the healthy living of older people with tooth loss
Project/Area Number |
18K09904
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
三好 慶忠 東北大学, 歯学研究科, 大学院非常勤講師 (10508948)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大井 孝 東北大学, 歯学研究科, 非常勤講師 (10396450)
服部 佳功 東北大学, 歯学研究科, 教授 (40238035)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 口腔保健 / 栄養 / フレイル / 8020運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
口腔の健康は全身の健康アウトカムと関連することが明らかになってきている。国民の健康意識の高まりから高齢期において、現在歯数を保持する高齢者は増加し、8020運動の達成率は50%を超えることとなった。しかしながら、依然として40%強の高齢者が歯を多く喪失した状態であり、そのような高齢者に対する歯科保健目標は具体的に定められていない。口腔の健康とより直接的に関連しうるのが栄養状態である。低栄養状態はフレイルサイクルの一部を構成し、フレイルの中心的な病態であるサルコペニアとも強く関連する。 本研究では、大迫研究の参加者を対象に口腔保健指標と低栄養状態との関連を横断的に調査した。解析対象者は、20歯未満かつ65歳以上の参加者である。口腔保健指標は、機能歯数、歯科定期受診の有無、口腔乾燥、舌圧、咀嚼能力、咬合力とした。低栄養状態は、Body Mass Index(BMI)を用い、カットオフ値には日本人の食事摂取基準を参照した。年齢、性別を調整したロジスティクス回帰分析にて、口腔保健指標とBMI低値との関連を検討した。分析の結果、舌圧が低値であるとBMI低値と関連することが明らかになった。また、有意とはならなかったが、機能歯数および口腔乾燥状態はBMI低値と関連する傾向を認めた。本研究の結果より、20歯未満高齢者の低栄養に対して、咀嚼・嚥下の状態を保つことが低栄養防止に寄与することが示唆された。20歯未満高齢者の歯科保健目標の設定とともに、具体的にな介入方法の開発の一助となることが考えられた。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Regular dental visits, periodontitis, tooth loss, and atherosclerosis: The Ohasama study2022
Author(s)
Sho Yamada, Takamasa Komiyama, Takashi Ohi, Takahisa Murakami, Yoshitada Miyoshi, Kosei Endo, Takako Hiratsuka, Azusa Hara, Michihiro Satoh, Yukako Tatsumi, Ryusuke Inoue, Kei Asayama, Masahiro Kikuya, Atsushi Hozawa, Hirohito Metoki, Yutaka Imai, Takayoshi Ohkubo, Yoshinori Hattori
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Journal Title
Journal of Periodontal Research
Volume: 57
Pages: 615-622
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Presentation] 現在歯数と歯周炎の交互作用が脳形態変化に与える影響 大迫研究における縦断 MRI 解析2022
Author(s)
山口哲史, 小宮山貴将, 大井 孝, 村上任尚, 佐藤倫広, 沼崎貴子, 三好慶忠, 遠藤耕生, 山田 唱, 目時弘仁, 大久保孝義, 服部佳功
Organizer
日本補綴歯科学会 第131回学術大会