2020 Fiscal Year Annual Research Report
Does the dental intervention including oral rehabilitation improve the quality of life in postoperative head and neck cancer patients?
Project/Area Number |
18K09909
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
横井 彩 岡山大学, 大学病院, 医員 (00612649)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山中 玲子 岡山大学, 大学病院, 助教 (00379760)
森田 学 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (40157904)
江國 大輔 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (70346443)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 頭頸部がん / QOL / 口腔機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、頭頸部がんの治療を受けた患者における、口腔機能の改善と、QOLとの関係を明らかにすることである。2019年度において、舌の力とQOLとの関係を明らかにすることができた。2020年度は、舌の力の変化が、その後のQOLにどのような影響を与えるかを検討した。 具体的には、頭頸部がん治療後の患者を対象に、一年間の舌の力の変化と、一年後のその他の口腔機能や、QOLとの関係について、パス解析を実施した。QOLはアンケート(European organization for research and treatment of cancer quality of life core questionnaire-30)を用い評価した。また、口腔機能は、舌の力にくわえ、口の中の乾燥度、口の開き具合、咬み合わせ、オーラルディアドコキネシス(1秒間に「パ」「タ」「カ」を発声できる回数)を評価した。さらに、一年間に生じた、治療による副反応や、体重の変化を評価した。 50名の頭頸部がん治療後の患者のうち、23名に舌の力の改善がみられた。副反応がなく、体重が維持できた人は、舌の力が改善していた。舌の力が改善した人は、口の開き具合や、オーラルディアドコキネシスが良好であることを介して、QOLも良好であった。さらに、舌の力を改善させることは、直接QOLの良好さと関係していた。 以上の結果により、頭頸部がんサバイバーにおいて、舌の力が改善することは、直接的、かつ間接的に良好なQOLと関係していた。
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Research Products
(1 results)