2021 Fiscal Year Research-status Report
学生の専門職間連携能力の発展を促進するIPEプログラムの実装に有用な学習理論開発
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18K09966
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
井出 成美 千葉大学, 大学院看護学研究院, 准教授 (80241975)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 郁子 千葉大学, 大学院看護学研究科, 教授 (10197767)
高橋 在也 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任研究員 (30758131) [Withdrawn]
臼井 いづみ 千葉大学, 大学院看護学研究科, 特任講師 (80595984)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 専門職連携教育 / 専門職連携実践能力 / 学習理論 / 専門職の社会化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、全体として大きな2つの構成で行う計画である。 一つは、「IPSフレームワークの検証研究(既存理論の検証)」である。これはさらに3つの研究、研究1「千葉大学IPEにおける学生のIPS発展状況の検証とそれに影響した学習体験の明確化」、研究2「IPSステージ3のIPI尺度の開発」、研究3「IPI尺度を用いたIPE受講学生のIPS発展の評価と専門職間連携実践能力との関連」で構成されている。こちらの進捗は、研究2を進めている段階である。すでに開発されたInterprofessional Socialization and Valuing Scale(ISVS)の原作者と日本語版作成の許諾契約を交わし、ISPORタスクフォースのガイドラインに沿って、翻訳し、原作者との調整をすましたところである。 二つ目は、「専門職連携能力の発展を促すIPE実装に有用な学習理論の開発」である。これはさらに2つの研究、研究4「国内の多様な形態のIPEプログラムにおける学生のIPS発展の評価と学習体験との関連」、研究5「専門職連携能力の発展を促すIPSの実装に有用な学習理論の開発」で構成されている。こちらは、研究4について、IPI尺度であるISVSの日本語版完成を待って実施する予定であったが、ISVS翻訳に時間を要したため、質的研究方法によってパイロット的に分析を進めた。千葉大学のIPEプログラムは4段階のステップアップ式の教育プログラムを実施している。「Step1」~「Step4」の学生のレポートを研究対象に、IPSステージのどの段階の学びがあるのかを質的に分析した。記載内容から、どのような学習内容がその学びに影響を与えたのか、読み取ることができる部分を抽出し、学習体験との関連を明確化した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和3年度は研究3まで実施する予定であったが、研究2の途上である。しかし、研究4の方法を一部修正し、質的方法にて着手した。
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Strategy for Future Research Activity |
研究2、研究3を進める。ISVSの日本語版は原作者との調整を終えたので、妥当性と信頼性の検証を行い、尺度としての有用性を確かめ活用できるように最終段階を踏む。 研究4は質的分析によって学習体験とIPS発展の関連の仮説モデルを作成する。
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Causes of Carryover |
ISVSの信頼性妥当性検証のための調査を予定していたが令和3年度内に着手できなかったためである。令和4年度に当該調査を実施し、国内外に研究発表を行う。
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