2019 Fiscal Year Research-status Report
エビデンスに基づく自動体外式除細動器設置戦略に向けた医療過疎地域の空間疫学的分析
Project/Area Number |
18K10020
|
Research Institution | Department of Clinical Research, National Hospital Organization Mito Medical Center |
Principal Investigator |
堤 悠介 独立行政法人国立病院機構水戸医療センター(臨床研究部), なし, 医師 (50627320)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福間 真悟 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (60706703)
福原 俊一 京都大学, 医学研究科, 教授 (30238505)
土谷 飛鳥 独立行政法人国立病院機構水戸医療センター(臨床研究部), なし, 医長 (20530017)
安田 貢 独立行政法人国立病院機構水戸医療センター(臨床研究部), なし, 部長 (70528489)
湯沢 賢治 独立行政法人国立病院機構水戸医療センター(臨床研究部), なし, 部長 (10240160)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 自動体外式除細動器 / AED / 院外心肺停止 / 心肺蘇生 / 病院前救護 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.集積したデータのジオコーディング:2018年度に茨城県庁の協力のもとに過去5年度分の地理的情報を含む全院外心肺停止症例匿名化データを悉皆的に集積した。2019年度は集積したデータの発生場所地理情報のジオコーディング作業を行うとともに、分析方法の検討を進めた。その結果ジオコーディングについてはクラウドサービスを用いたコーディング作業を行うことにした。現時点での課題として、①情報の表記ゆれや情報量の差異が大きく処理方法のさらなる検討を要している②データ量が非常に膨大であることで、処理に時間・費用を要する見込みである、という点があり、どのクラウドサービスを用いたコーディング方法が最適かを検討している。また、ジオコーディング後、県内AED配置マップなどと突合させ空間疫学的分析を行う予定であり、使用解析用ソフトや具体的な解析方法の検討を行った。 2. 前向きデータ集積に関して:事前のパイロット研究で用いたソフトウェアをベースとし入力用ソフトウェアを作成し、各消防本部からデータを集積することを検討した。しかしデータの保存方法(安全なサーバーの設置場所・管理)やデータ集積に対する開示可能情報の地域差、費用的側面からの今後の継続性、などの観点から、前向きデータ集積が困難な状況となってきており、現在、後ろ向きに集積した過去データの分析に主眼を置く計画に変更を図っている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
・発生場所地理情報を緯度・経度にジオコーディングする手段の確立に時間を要するため ・前向きデータ集積から、過去データ解析への計画変更に時間を要したため
|
Strategy for Future Research Activity |
・過去5年分のデータにおける地理情報のジオコーディングをさらに進める。 ・AED設置場所・利用可能時間・設置数と生存率・社会復帰率との関連について空間疫学的検証を行う。 ・結果に基づき最適なAED設置戦略を検討する
|
Causes of Carryover |
ジオコーディング方法の検討に時間を要し、コーディングに関するクラウドサービス利用費用と地理空間疫学的解析用ソフトついての費用が次年度に見込まれるため
|