2021 Fiscal Year Annual Research Report
Basic research for development of oral mucosal vaccine against Zika virus infection using recombinant lactococcus and yeast
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18K10034
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
正木 秀幸 近畿大学, 生物理工学部, 准教授 (90247982)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芦田 久 近畿大学, 生物理工学部, 教授 (40379087)
東 慶直 近畿大学, 生物理工学部, 教授 (90333509)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ジカウイルス / GFP / 酵母菌 / 乳酸菌 / 経口粘膜ワクチン |
Outline of Annual Research Achievements |
蚊媒介性感染症の病原体であるジカウイルス(ZIKV)は、胎内感染により小頭症などの先天奇形の原因となり、性感染症としての側面も有している。その主な防御免疫誘導性抗原は、エンベロープ(E)蛋白質である。生殖器などの上皮を形成する粘膜は、病原微生物との接触界面であり、MALTと呼ばれる粘膜免疫組織が存在している。MALTは全身性のネットワークを形成していることから、安全性が高く組換え蛋白質発現・作成のための宿主として実績のある酵母菌や乳酸菌にZIKVE蛋白質を発現させて経口投与し消化管粘膜を介して免疫することにより、生殖器粘膜にもZIKV感染症に対する有効な防御免疫が誘導されることが期待される。ZIKVに対する経口粘膜ワクチン抗原、および、それのコントロールとして用いる目的で、(1)ZIKVE蛋白質もしくはGFPを菌体表面に発現する酵母菌株、および(2)ZIKVE蛋白質もしくはGFPを菌体表面に発現する乳酸菌株の樹立を試みた。(1)については、酵母菌菌体表面発現カセットベクターpYES3_Aga2P_SacB_AGIA_Aga2mを鋳型としてinverse PCRによりSac遺伝子を除いて線状化したベクターを増幅後、PCR法により増幅したZIKVE蛋白質遺伝子DNAもしくはGFP遺伝子DNAをIn-fusion法を用いて連結環状化して、酵母菌菌体表面にZIKVE蛋白質もしくはGFPを発現するベクターpYES3_Aga2P_ZIKVE_AGIA_Aga2mもしくはpYES3_Aga2P_GFP_AGIA_Aga2mを構築し、それぞれを酵母菌に移入して菌体表面にZIKVE蛋白質もしくはGFPを発現する酵母菌株の樹立に成功した。(2)については、乳酸菌菌体表面発現プラスミドを用いてZIKVE蛋白質もしくはGFPを発現する乳酸菌株の樹立を試みているが、安定的な株の樹立には至っていない。
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Research Products
(1 results)