2023 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of relationship between free-living amoebae and amoeba-resistant bacteria in living environment
Project/Area Number |
18K10039
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Research Institution | Osaka Institute of Public Health |
Principal Investigator |
枝川 亜希子 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 衛生化学部, 主幹研究員 (80321941)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮本 比呂志 佐賀大学, 医学部, 教授 (40229894)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 自由生活性アメーバ / アメーバ内寄生細菌 / レジオネラ / 生活環境 / 水たまり |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、生活環境に生息する自由生活性アメーバとアメーバ内寄生病原細菌の分布実態を明らかにして関連性を解明する。これまでに、水たまり試料を対象に、自由生活性アメーバおよびアメーバ内寄生細菌としてレジオネラの検出を種々の方法を用いて行った。今年度は、細菌類を純培養したアメーバの中で増殖させてから検出するアメーバ共培養法を応用して、アメーバの存在による細菌量の変化について検討した。また、細菌量の増加がみられた試料について菌叢変化を明らかにするために、次世代シーケンサーを用いたメタゲノム解析を行った。 水たまり濃縮試料を用いたqPCR法では1試料が陰性、95試料が陽性、細菌量は1.9×10(5乗)~1.4×10(-1乗)ng/L であった。アメーバ共培養法を実施した濃縮試料のqPCR法では、15試料が陰性、81試料が陽性で、細菌量は5.4×10(6乗)~2.1×10(-2乗)ng/L であった。アメーバ共培養法を行うことにより1試料が陽性になった一方で、14試料が陰性になったアメーバ共培養法を行うことにより細菌量が1 Log以上増加した試料は、13試料(13.5%)あった。このうち、5 Log以上菌数が増加した1試料について菌叢解析を行ったところ、占有比率が0.04%および0.1%であったChryseobacteriumおよびPedobactorが、アメーバ共培養法により37%および25%と優占種になることが確認された。
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