2018 Fiscal Year Research-status Report
下肢筋量に着目した骨折リスク評価モデルの開発 日本人男性の大規模疫学研究
Project/Area Number |
18K10077
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
立木 隆広 近畿大学, 医学部, 助教 (10734650)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊木 雅之 近畿大学, 医学部, 教授 (50184388)
甲田 勝康 関西医科大学, 医学部, 教授 (60273182)
藤田 裕規 近畿大学, 医学部, 講師 (10330797)
北川 淳 北里大学, 一般教育部, 教授 (80260529)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | サルコペニア / 骨折 / 筋肉量 / 地域在住高齢男性 / コホート研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、日本人男性の大規模コホートを用いて、下肢筋量低下が骨折リスクの増大に関連するかどうかを明らかにし、下肢筋量に着目した骨折リスク評価モデルの開発を行うことである。本研究は、Fujiwara-kyo osteoporosis risk in men (FORMEN) 研究の10年次追跡調査に、新たに下肢筋量の評価を加えBaselineとし、その後3年間の骨折発生を追跡する前向きコホート研究である。10年次追跡調査では、本研究に必要な情報を収集している。平成30年度は、FORMEN研究の対象地域のうち、奈良県橿原市、奈良市、香芝市で在住の対象者について、10年次追跡調査を以下の内容で実施した。 (1)受診者数と受診率:受診者数は橿原市318人、奈良市146人、香芝市25人、受診率は橿原市44.2%、奈良市41.0%、香芝市47.5%であった。(2)下肢筋量の測定:Hologic社製QDR4500A車載型を用い、二重エネルギーX線吸収法で全身スキャンを行った。頭部、体幹、上肢、下肢等の各部位別の筋量を測定できる体組成解析ソフトウェアAPEX Ver2.3を用いて下肢筋量を測定した。(3)症候的骨折の把握:症候的骨折は問診で把握した。症候的骨折は、「痛みを伴い、医療機関でレントゲン撮影を受けて医師によって診断された骨折」と定義した。(4)運動機能の測定:筋力(握力、5回立ち座りテスト)、 歩行能力(歩行速度)、 静的バランス能力(開眼片脚立ち)を測定した。上記以外で本研究に必要な情報も収集した。 本年度の受診者は、本来目標としていた受診者数を下回る結果となった。このため令和元年度に新たに対象者を募集する。したがって、本研究のBaseline調査を平成30年度と令和元年の2年間として、その後骨折の発生を追跡することにする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度の受診者が、目標としていた受診者数を下回り、来年度に対象者を追加募集することになった。このため、本年度で終了予定であったBaseline調査が、来年度まで伸びることになった。この点で後れをきたしている。
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Strategy for Future Research Activity |
追加募集される対象者の調査は、令和元年8月、9月、12月および令和2年1月に予定している。Baseline調査の期間が延びたとしても、十分に追跡期間を確保できる計画となっているため、遅れを取り戻せると考えている。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由:次年度使用額が生じたのは、Baseline調査の期間が追加されたためである。 次年度使用額の使用計画:今回生じた次年度使用額は、追加されたBaseline調査を実施するために使用される。
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