2023 Fiscal Year Annual Research Report
The development of a fracture risk assessment model focusing on lower limb muscle mass -Epidemiological study of Japanese men-
Project/Area Number |
18K10077
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
立木 隆広 高知県立大学, 看護学部, 准教授 (10734650)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊木 雅之 近畿大学, 医学部, 教授 (50184388)
甲田 勝康 関西医科大学, 医学部, 教授 (60273182)
藤田 裕規 近畿大学, 医学部, 講師 (10330797)
北川 淳 北里大学, 一般教育部, 教授 (80260529) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | サルコペニア / 骨折 / 筋肉量 / 地域在住高齢男性 / コホート研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の目的は、日本人男性の大規模コホートを用いて、下肢筋肉量低下が骨折リスクの増大に関連するかどうかを明らかにし、下肢筋肉量に着目した骨折リスク評価モデルの開発を行うことである。本研究は、Fujiwara-kyo osteoporosis risk in men (FORMEN) 研究の10年次追跡調査に、新たに下肢筋肉量の評価を加えBaselineとし、その後の骨折の発生を追跡する前向きコホート研究である。 平成30年度に実施したBaseline調査の受診者数は、本来目標としていた数を下回る結果であった。このため令和1年度に新たに対象者を募集した調査を行った。Baseline調査では、主に下肢筋肉量の測定、症候的骨折の把握、運動機能の測定(握力、5回立ち座りテスト、 歩行速度、静的バランス能力)を行った。令和2年度および3年度は、新型コロナウイルス感染症拡大のため、共同研究機関との連携が難しくなり追跡調査が困難となった。令和4年度には、追跡調査として郵送調査を実施した。この郵送調査は、追跡期間中の骨折の発生の把握を目的に行った。令和5年度は、下肢筋肉量低下が骨折リスクの増大に関連するか否かの検討と下肢筋肉量に着目した骨折リスク評価モデルの開発に取り組んだ。 解析結果として、両下肢筋肉量を体格指数(BMI)で除したもの(両下肢筋肉量/BMI)と骨粗鬆症性骨折の間に統計学的有意な関連があることが確認できた。しかし、四肢骨格筋量指数及び両下肢筋肉量を身長の2乗で除したものと骨粗鬆症性骨折の間に統計学的有意な関連は確認できなかった。 下肢筋肉量低下と骨折リスクの関連を検討する際には、下肢筋肉量の指標として両下肢筋肉量/BMIなどの新しい指標を導入する必要性もあることが示唆された。
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