2020 Fiscal Year Research-status Report
社会状況の変化と個人状況の変化が健康と生活習慣に及ぼす影響
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18K10114
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
柿崎 真沙子 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (20580872)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村山 洋史 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 専門副部長 (00565137)
田淵 貴大 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, がん対策センター疫学統計部副部長 (20611809)
丹治 史也 日本赤十字秋田看護大学, 看護学部看護学科, 助教 (80848242)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 疫学 / 生活習慣 / 社会状況 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では「経済不況といった社会状況の変化によって健康や生活習慣は変化するのか、その影響は個人属性(雇用状況、教育歴、婚姻状況等)によって変わるのか」という点について明らかにするために、2005年に開始され、現在でも調査が継続されている厚生労働省による中高年者縦断調査のパネルデータを用いて、2005年以降の社会状況の変化(2008年の世界的不況、2011年 の東日本大震災等)の影響および調査期間中の個人属性(雇用状況、教育歴、婚姻状況等)が健康や生活習慣にどのように影響しているのかを検討する。 3年目である2020年度は、厚生労働省より得た中高年者縦断調査のデータを解析し、2019年度に引き続き、世界経済不況が喫煙状況および飲酒頻度に及ぼす影響および東日本大震災が心理的ストレスに及ぼす影響についての解析を行ったほか、世界経済不況が心理的ストレスに及ぼす影響についての解析も行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、代表者および分担者が在宅勤務をすることとなり、データの解析を行う職場のパソコンを使用できない期間が生じたため、当初予定していた解析に遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度および2020年度に解析を行い、学会発表をした世界経済不況が喫煙状況および飲酒頻度に及ぼす影響、心理的ストレスに及ぼす影響、および東日本大震災が心理的ストレスに及ぼす影響について、Sensitibity analysisを行い、論文化を進めていくほか、世界経済不況および東日本大震災が飲酒・喫煙・心理的ストレス以外の生活習慣に及ぼす得よう今日についても解析を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
当初購入を予定していた、高度な解析および統計を行うコンピューターと、統計解析ソフトのライセンスを継続購入しなかったため。2021年度は統計解析のため、高度な機能をもつコンピューターおよびソフトのライセンスを購入する予定である。
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