2019 Fiscal Year Research-status Report
看護学教育授業改善システム(成人期学生用)の開発-医療人確保の将来を見据えて-
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18K10151
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Research Institution | Gunma Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
山下 暢子 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (30279632)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
舟島 なをみ 新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (00229098)
中山 登志子 千葉大学, 大学院看護学研究科, 教授 (60415560)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 看護教育学 / 成人期の看護学生 / 看護学の講義・演習・実習 / 授業過程評価スケール |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、成人期の看護学生固有の授業評価視点を反映した授業過程評価スケールとガイドを開発し、スケールの測定結果を反映して教員が授業を改善するためのシステムを開発することを目的とする。この目的達成に向け、令和元年度、次のように研究を実施した。 1.成人期の看護学生固有の授業評価視点に関するデータ収集と分析:平成30年度、本研究における「成人期の学生」を29歳以上の学生と規定するとともに、調査に用いる質問紙の作成とその内容的妥当性の確認を行った。令和元年度、作成した確認した質問紙を用いて、本研究の規定する「成人期の学生」を対象とするデータ収集を開始した。 ネットワークサンプリングにより抽出した看護基礎教育機関に在籍する「成人期の学生」に質問紙を配布し、分析に十分なデータ数を得ることを目ざした。その結果、令和元年度末までに173部の返信を得た。 2.今後のデータ収集上の課題の明確化:令和元年度末までに返信のあった173名の特性を分析した。その結果、概ね、多様な背景を持つ「成人期の学生」からの返信を得ていることを確認した。多様な背景とは、学生の学年、学生の在籍する学校の所在地・設置主体、婚姻状況、子どもの有無、卒業・修了した学校の種類、以前従事した職業の種類などである。その反面、看護専門学校に在籍する「成人期の学生」からの返信が多く、大学に在籍する「成人期の学生」からの返信が少ないことを確認した。この結果に基づき、今後のデータ収集上の課題が、大学に在籍する「成人期の学生」からの協力をさらに得られるような工夫であることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和元年度、成人期の看護学生固有の授業評価視点に関するデータ収集と分析を完了する予定であった。しかし、各学校に在籍する成人期学生の人数には限りがあるため、データ収集に時間を要した。令和元年度末までに、すでに173部を得ている。今後、目標達成に向けてデータ収集を継続するとともに、分析も進めていく。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度、データ収集を開始し、173部の返信を得た。返信のあった173名の特性を分析した結果、概ね、多様な背景を持つ学生からの返信を得ていることを確認した。その反面、看護系の大学に在籍する「成人期の学生」からの返信が少ないことを確認した。今後、大学に在籍する「成人期の学生」からの協力を得られることを考慮に入れてデータ収集を継続する。また、現時点で得られているデータを対象として分析を進め、データ収集が完了した時点で、追加データも含めた分析に取り組む。
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Causes of Carryover |
(理由)令和元年度、成人期の看護学生固有の授業評価視点に関するデータ収集と分析を完了する予定であった。しかし、各学校に在籍する成人期学生の人数には限りがあるため、データ収集に時間を要した。そのため、分析に必要な文房具の費用、信頼性確認のための費用を使用できず、次年度使用額が生じた。 (使用計画)令和2年度、データ収集を継続するとともに、分析を進める。また、信頼性確認に向けて、一致率を算出する。そのため、分析に必要な文房具の費用、信頼性確認のための看護学研究者2名の再分析および一致率算出の費用、共同研究者との打ち合わせ会議のための旅費として研究費を使用する予定である。
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