2020 Fiscal Year Research-status Report
院内教育担当者の能力向上プログラムの開発-研修評価に着眼して-
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18K10159
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Research Institution | University of Nagasaki |
Principal Investigator |
山澄 直美 長崎県立大学, 看護栄養学部, 教授 (50404918)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
舟島 なをみ 新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (00229098)
中山 登志子 千葉大学, 大学院看護学研究科, 教授 (60415560)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 院内教育 / 研修評価 / 評価モデル / プログラム開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、院内教育を担当する看護職者の能力向上に向け、研修評価に焦点をあてた継続教育プログラムを開発することである。プログラムは、研究者らが開発した「院内研修評価モデル」を運用する能力の修得を目指す。「院内研修評価モデル」は、研修をデザイン、過程、成果の3側面から総合的に評価するモデルであり、評価の側面、目的、評価主体、評価方法を明確化し、これを明文化した「運用ガイド」を用いて院内教育担当者が自律的に研修の評価を行う。今年度は、研究の第1段階の「院内研修評価モデル」を用いた研究評価を実施した院内教育を担当する看護職者を対象に調査を行い、モデル活用上の課題と活用に必要な教育内容を明らかにするに取り組んだ。病院に勤務する看護職者の協力が必要であり、研究協力者の探索を行う予定であったが、covid-19の感染が拡大する状況の中では、協力施設の募集を控えた。感染状況をみて、協力施設の探索を再開し、年度末に1施設からの協力を得ることができ、具体的な運用に向けて調整を行った。実際の調査は、2021年度に実施する予定である。調査結果に基づき、教育プログラムを開発する計画であるが、covid-19の状況を鑑み、教育プログラムの形態について、対面以外の方法による提供の可能性について、関連情報を収集した。さらに、「院内研究評価モデル」の一部である「研修デザイン評価スケール-院内教育用-」の開発について、研究論文として公表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
病院に就業する看護職者の協力が必須である研究計画であるため、covid-19の感染拡大状況を鑑みて、協力依頼を控えたため、計画通り進めることができていない。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度で終了となるが、計画が遅れているため、1年延長を申請する。 残る2年間に、次のように進める。 2021年度 「院内研修評価モデル」の運用と運用上の課題、教育内容の明確化に向けた調査を実施する。教育プログラムの作成を開始する。 2022年度 教育プログラムを完成させ、実施、評価を行う。評価結果に基づき、ハンドブックを作成(もしく教育プログラムの形態によっては代替えの成果物とする)する。
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Causes of Carryover |
covid-19感染拡大により、病院への研究協力依頼、調査を実施できなかった。また、研究の打ち合わせや学会参加など、すべてオンラインによる実施であったため、旅費等の支出がなかった。次年度、感染の拡大状況をみながら、調査を進めることにより、使用する予定である。
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