2020 Fiscal Year Research-status Report
看護の思考過程に基づいた学習者参画型SNS情報倫理教材の開発
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18K10173
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Research Institution | Shubun University |
Principal Investigator |
相撲 佐希子 修文大学, 看護学部, 准教授 (10598999)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
春田 佳代 修文大学, 看護学部, 教授 (60329828)
石井 成郎 一宮研伸大学, 看護学部, 准教授 (80399237)
鈴木 裕利 中部大学, 工学部, 教授 (20340200)
鈴村 初子 修文大学, 看護学部, 教授 (70241205) [Withdrawn]
諏訪 美栄子 修文大学, 看護学部, 講師 (00762816)
中村 美奈子 修文大学, 看護学部, 助手 (10785083)
森下 智美 修文大学, 看護学部, 助手 (80805383)
東山 新太郎 修文大学, 看護学部, 助教 (50805348)
村山 友加里 修文大学, 看護学部, 助手 (30785085)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | sns / 看護学生 / リテラシー / 教育 / 個人情報保護 / 著作権 / 肖像権 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、各施設の教員対象にSNSに関係する事例の情報を収集する予定であったが、コロナウイルスによる対応に追われたため、各施設の教員とのコンタクトが遅遅として進まなかった。そのため、それまでに蓄積したデータに基づいて日本看護学教育学学会 第30回学術集会にて「看護学生のSNSリスクリテラシー教育教材作成の要点‐グループインタビュー調査による事前調査‐」について学会発表した。 この内容では、学生がsns使用において、何を基準に善悪を決定しているのか入学まもない学生を対象にグループインタビューから明らかにした。その結果、学生は指導されたことを、自分の都合で解釈した中でMyルールを作り上げ善悪を決めていることが明らかとなった。また、自分の周辺で起きたトラブルや、事件性のあり大きく報道されたようなインパクトのある内容など過去の経験に基づいて、snsの使い方の善悪を決めていることが明らかとなった。すなわち、自分の周辺で起きたことや、自分自身が経験したトラブルは印象に残るため、その記憶に基づくような指導が効果的であることが示唆された。 本研究のメインであるSNSについては、未だにトラブルが多く、特に個人情報保護に関する問題が多いことが明らかとなっている。学生自身の倫理観、モラルに関わる部分であり、1名でも、そのルールが守れない者が存在することによって看護の質を低下させる要因となる。現在、オンラインによる講義や代替え実習も多くなってきた。その一方で、情報リテラシーとして倫理に関する問題が浮上してきている。すなわち、この研究で明らかになったことを用いて、改善策を早急に社会に発信する必要がある状況として捉えている。 今後は、実際にあった事例収集をした上で、最終目標である学生指導に活用できる冊子を作成する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度は、各施設の教員対象にSNSに関係する事例の情報を収集する予定であったが、コロナウイルスにより授業方法や実習方法を変更する必要があったため、その対応が中心となり,SNSの研究は後回しにせざるを得ない状況であった。 一方、オンラインのよる授業や、代替え実習を行うことが増加したことから、徐々に学生の情報リテラシーに関する問題も浮上し始めてきた。 現在、SNSに関する新たな問題も出現してきていることから、急速に本研究自体の必要性が高まってきている。すでに、再開しているため遅れも取り戻せる兆しは充分にある。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナウイルスによって、研究が進まなかった部分を現在挽回できる状態まで進んでいる。 現在、各施設の教員に対してsnsのトラブル事例の収集に協力を依頼し、数件収集できた。 収集した事例を集めて、類似性のあるトラブルに基づいて、研究者間で事例を作成する。その事例を活用して、学生指導用の冊子を9月までに作成する。 その後、今回、協力頂いた各施設に無料配布をする。さらに、これまでの研究成果を論文にまとめて発表する予定である。
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Causes of Carryover |
今年度は、最終年度であったため予定では、SNSの小冊子を作成し、協力施設に無料配布予定であった。しかし、コロナウイルスによって、業者等との打ち合わせが遅々として進ま那ったため、次年度に延長することとなった。 次年度は、看護学生のSNSトラブルで最も多い個人情報漏洩に特化した小冊子を作成する。そのため、制作費用としてイラストレータへの報酬や印刷代に残金のすべてを投入する予定である。
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