2019 Fiscal Year Research-status Report
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18K10190
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| Research Institution | Kyushu University |
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Principal Investigator |
中尾 久子 九州大学, 医学研究院, 教授 (80164127)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 由美子 宮崎大学, 医学部, 教授 (30432925)
潮 みゆき 九州大学, 医学研究院, 助教 (40622113)
青本 さとみ 九州大学, 医学研究院, 講師 (50264841)
金岡 麻希 宮崎大学, 医学部, 准教授 (50507796)
酒井 久美子 九州大学, 医学研究院, 助教 (90778656)
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| Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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| Keywords | 病院看護師 / 倫理研修 / 道徳的感受性 / 倫理的行動 / 倫理研修に対する希望 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
病院看護師はチームで活動しており、医療や看護ケアの実践を通して日常的に倫理的問題に直面し、医療者として果たすべき義務と責務に関する問題に悩むことが報告されている。また、倫理的問題に対する悩みやジレンマが病院看護師の離職の一因となっているとも言われている。
本研究では、病院看護師に適した倫理教育の内容と方法は何か、倫理研修後の評価方法と適切な支援は何かを明らかにし、その結果に基づいた倫理研修の企画と評価システムの開発を行うことをめざしており、2019年度は、現在の病院看護師の倫理に関する教育背景、道徳的感受性、倫理的行動、倫理研修に関する希望について一次調査を実施した。
複数の病院に調査依頼を行い、理解が得られた5施設の看護師の調査協力を得て順次質問紙調査を行った。現在までに、5施設で約1000名の看護師から回答が得られ、データの記述統計、ｔ検定、一元配置分散分析、相関分析が終了し、今後、因子分析等を行う予定である。現在までの結果のまとめの一部が日本看護倫理学会第13回年次大会に採択され誌上発表が確定した。WANS（The 6th International Nursing Research Conference of World Academy of Nursing Science）においても研究の一部を発表した。また、本研究では、病院内の倫理教育担当者に、病院看護師にとって倫理研修の意義、期待、必要と思われる内容、方法、課題などについてインタビュー調査を行う調査も並行して行っており、面接調査の協力を得られた8施設・7名の倫理教育担当者のインタビューが終了している。現在、7名分の逐語録作成まで終了しており、今後、分析を進めていく予定である。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2019年度は一次調査として、質問紙調査のデータ分析を進めて概要をまとめて、既にインタビューで協力が得られた病院の倫理研修担当者と倫理研修の企画について、さらに検討を進めることを計画していた。また、面接調査に関しても、病院の特性による違いがあることを想定して、インタビュー依頼を追加して、順次、データ分析をおこなっていくことを予定していた。
しかし、2020年にはいってからの新型コロナウィルス感染症の対応のため、病院看護師は対応に集中しており、さらなる検討やインタビューの依頼は困難となった。また、研究者の環境も変化し、研究の一部には遅れが生じている。
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| Strategy for Future Research Activity |
今後、現在取得している量的・質的データ分析を進めながら、可能な範囲で取り組める研究を推進していく方針である。
質問紙調査については、データ分析を進めて因子分析、重回帰分析を行い、倫理研修に関する要因の検討を進め、適宜、学会などで公表する。インタビューデータに関しても、質的データ分析を進め、研究者間でオンライン会議などを利用しながら、データ分析を継続したいと考えている。
また、病院の倫理教育担当者との検討に関しては、今後の状況を確認しながら、無理のない形での検討を工夫したいと考える。研究計画はやや遅れが生じるが、現状を十分考慮して、できることから計画を確実に進め、適宜、成果の公表を行いたいと考えている。
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| Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由としては、病院への質問紙調査の依頼と承諾、質問紙の配布、回収、分析、またその過程における連絡調整や研究者間の検討に時間を要したこと、面接調査の依頼と承諾、施設に出向いてのインタビュー調査に関して細かい日程調整等が必要であり、当初予定より、計画の進捗状況が遅れていることがあげられる。
今後の使用計画は、次のように会計画している。現在取り組んでいる量的研究のデータ分析を進めて研究者間で検討して、その成果を公表する費用として使用する。また、並行して進めている質的研究のデータ分析とその検討を研究者間で行うために必要な費用として使用する。また、面接調査に関しては、調査協力の許可が得られているが、病院の都合で停止しているケースもあるので、今後も適宜、連絡を取りながら計画を進める予定で、その費用の一部としても使用を計画している。
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Research Products
(2 results)
