2022 Fiscal Year Annual Research Report
Exploring Cold Therapy Techniques for Fever and Hyperthermia
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18K10203
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
三宅 由希子 県立広島大学, 保健福祉学部, 講師 (60433380)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荻野 哲也 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (90252949)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 局所冷却 / 冷感 / 快・不快 / 安楽 |
Outline of Annual Research Achievements |
身体局所(前額部,側頸部,手掌)に10分間冷却を行った。 各部位とも冷却時間の経過とともに有意に冷感は増強した(P<0.01)。快・不快感は前額部と手掌では冷却時間の経過とともに有意に低下した(P=0.02)。側頸部は,冷却開始5分後までは快感は上昇し,その後低下した(P=0.07)。冷却時間の経過につれて主観的冷感は増強するが,冷感が強まることによって快感が増強するわけではなかった。しかし,各部位とも冷却直後から冷却10分後にかけて快感のVASの値は50を超えており,快の方向よりになっていることから,安楽目的で冷罨法を実施することは有効であると考えられる。 各冷却部位によるVASスケール値、HF,LF/HFともに有意差は見られなかった。時間の経過とともに主観的冷感は増強し,快感は低下していることから,10分以上の冷罨法を行うと冷感は増加し、快感は減少することが考えられる。長時間の冷罨法は不快感の増加や凍傷などの事故にもつながる恐れがある。冷罨法を実施する際には頻回の観察を行い,患者の安楽に注意して実施していく必要がある。 側頚部に関しては,冷却直後から冷却5分後にかけては主観的冷感とともに快感も増しており,冷却10分後には快感のVASの値は多少減少したものの,前額部,手掌部に比べると快感のVASの値は最も大きくなっている。このことより,側頚部の冷罨法が安楽により適していることが考えられる。
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