2019 Fiscal Year Research-status Report
オンコロジーナースの実践知の伝承と創発を促す教育プログラムの展開
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18K10229
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Research Institution | Shukutoku University |
Principal Investigator |
長坂 育代 淑徳大学, 看護栄養学部, 准教授 (50346160)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増島 麻里子 千葉大学, 大学院看護学研究科, 教授 (40323414)
眞嶋 朋子 千葉大学, 大学院看護学研究科, 教授 (50241112)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 実践知 / 伝承と創発 / がん看護 / 教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、がん看護の領域において卓越した看護の実践能力がある、あるいは熟練した看護技術と知識を有するオンコロジーナースの実践知の伝承と創発を促す教育プログラムを開発し、その有用性を検証することである。2018年度は、オンコロジーナースを含む熟練看護師のがん患者やその家族への看護実践内容に関する過去20年間の文献の検索を行い、研究によって見出された実践の知について整理した。
2019年度は、実践知や教育プログラムに関する知見や先行研究をもとに、オンコロジーナースの実践知の伝承と創発を促す教育プログラム構成の素案を作成した。「実践知の伝承」に関しては、オンコロジーナースの具体的な実践場面に関するシナリオをもとに、実践知についてディスカッションするプログラム、「実践知の創発」に関しては、看護実践のリフレクションから参加者が自身の実践知を見出すプロセスを支援するプログラムで構成した。看護の実践場面に関するシナリオについては、エキスパートオピニオンを得るなどして内容を精錬させていくとともに、プログラムの提供方法は、当初計画していた対面での実施にこだわることなく、時間や場所にとらわれないオンラインでの参加も可能にするなど、参加者が参加しやすい方法を模索する必要がある。今後は、作成した教育プログラムの詳細を詰めていくとともに、プログラムの妥当性や実行可能性、プログラムのプロセス評価およびアウトカム評価の指標について検討を行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2019年度は、実践知や教育プログラムに関する知見や先行研究をもとに、実践知の伝承と創発を促す教育プログラムの素案を作成することはできたが、その妥当性や実行可能性、評価方法については更なる検討を要するため。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は、作成した教育プログラムの素案に関して、エキスパートオピニオンを得るなどして、その妥当性や実行可能性、評価方法を検討し、内容を精錬させていく。
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Causes of Carryover |
2019年度は、教育プログラムの素案作成に時間を要し、その妥当性や実行可能性を検証するに至らなかった。未使用額に関しては、今後の教育プログラム精錬、および研究成果公表の経費としたい。
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