2018 Fiscal Year Research-status Report
抗微生物薬物療法に関する看護実践と看護継続教育の全国実態調査
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18K10260
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
佐藤 ゆか (大須賀ゆか) 愛知医科大学, 看護学部, 教授 (70363736)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長崎 由紀子 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (10737977)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 抗菌薬 / 看護実践 / 教育 / AST/ICT活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
質問紙調査1(研究課題1・研究課題2-1)の質問紙を作成した。研究課題1として,全国の特定機能病院,がん診療拠点病院,300床以上の地域医療支援病院に勤務する看護師を対象とした,「抗菌薬療法に関する看護実践と教育の現状」に関する質問紙を作成した。研究課題2-1として,同病院に勤務する感染管理担当看護師(感染管理認定看護師あるいは感染症看護専門看護師)を対象とした,「抗菌薬療法に関する職員教育とAST/ICTにおける活動の現状」に関する質問紙を作成した。質問紙は,感染管理および抗菌薬に関する専門的知識を有する専門家4名による内容妥当性の検討を経て修正した。研究課題1の調査内容は,施設特性・個人属性に関する項目(6項目),抗菌薬の準備に関する項目(4項目),抗菌薬の投与に関する項目(16項目),抗菌薬の血中濃度測定の採血に関する項目(6項目),抗菌薬治療の効果・副作用のアセスメントに関する項目(6項目),抗菌薬に関する教育についての項目(17項目)とした。研究課題2-1の調査内容は,抗菌薬治療に関する教育・指導の必要性の認識(18項目;5件法),抗菌薬治療に関する教育・指導の実施経験の有無(18項目;2件法),ASTまたはICTでの活動(21項目;2件法),施設特性(5項目),対象者の属性(7項目)とした。 研究課題1と研究課題1-2について,研究者が所属する組織の倫理委員会の承認が得られ,各課題について,10~12名を対象に予備調査を実施した。質問紙の郵送先施設として,全国の特定機能病院,がん診療拠点病院,300床以上の地域医療支援病院の全数抽出を行いかつ,その中から感染管理認定看護師あるいは感染症看護専門看護師が在職している病院を抽出し,リストアップを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2種類の質問紙を作成するにあたり,内容を吟味したこと,感染管理および抗菌薬に関する専門的知識を有する専門家4名による内容妥当性の検討を経て修正をはかったこと,質問紙の信頼性を確保するため,予備調査を実施したことにより,本調査実施の遅延が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
予備調査の結果を分析し,質問紙を修正し,調査項目の確定をはかる。本調査の質問紙の郵送先施設のリストアップは終了しているので,質問紙の修正後,速やかに本調査を開始する(6~7月)。全国調査であり,質問紙の郵送先の施設数が多いため,印刷と発送作業を業者に依頼し,発送の効率化をはかる。データ入力に関しては,データ入力に精通した人に入力を依頼し,入力期間の短縮化をはかる。データの分析に関しては,12月までに終わらせる。質問紙調査1の発送およびデータ入力期間中は,質問調査2(研究課題2-2)の質問紙の作成にとりかかり,今年度中に質問紙調査2に関する倫理委員会の承認を得る。
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Causes of Carryover |
2種類の質問紙を作成するにあたり,内容を吟味したこと,感染管理および抗菌薬に関する専門的知識を有する専門家4名による内容妥当性の検討を経て修正をはかったこと,質問紙の信頼性を確保するため,予備調査を実施したことにより,本調査実施の遅延が生じた。そのため,本調査における質問紙印刷・発送にかかる経費が未使用のため,次年度使用額が生じた。
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