2023 Fiscal Year Annual Research Report
Creation of a leadership development program for generalist nurses in small and medium-sized hospitals.
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18K10264
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Research Institution | The Japanese Red Cross Hiroshima College of Nursing |
Principal Investigator |
村田 由香 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 教授 (20389125)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宗内 桂 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 講師 (30734016)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 中堅看護師 / リーダーシップ / 能力開発プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、中小規模病院のキャリア中期ジェネラリスト看護師のOJTを基盤にしたリーダーシップ能力の育成プログラムを作成することである。2021年度に中堅看護師のリーダーシップ能力開発プログラムのon-lineセミナーを実施した。2022年から「中堅看護師のリーダーシップ育成研修」を実施した。研修効果を検証するため、参加者の協力を得て、研修前後にリーダーシップに関わる自己評価(以下、自己評価)および全5回研修終了後にフォーカス・グループ・インタビュー(以下、FGI)を実施した。 研修効果は、カークパトリックモデルを用いて分析した。研修終了時に研修の満足度を評価した結果、「研修を楽しく受けることができた」85.5%、「研修に満足をした」83.5%、「研修でリーダーシップについて新な気づきが得られた」100%だった(回答31名,回収率57%)。リーダーシップに関する研修前後の自己評定を比較した結果、中堅看護師リーダーシップ測定尺度のすべての項目の平均得点が上昇し、組織の共有リーダーシップ度、強み活用度もすべての項目で上昇していた。「行動レベル」、「結果レベル」は同意を得られた計22名のFGIにより、認識や行動の変化を質的に分析した。「行動レベル」では【リーダーシップの概念の認識の変化】【自己の強みを認識】【リフレクションの重要性を認識】といった認識の変化と共に、【自分の考えを言語化する】【言いにくいことを伝える】【他者の気持ちを引き出す】【他者を巻き込んで行動する】【常に自己の企画を片隅において行動する】など行動の変化があることを自覚していた。本研修により、各自のリーダーシップ及び強み活用度の自己評価が高まっており、本研修による一定の効果があることが分かった。
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