2023 Fiscal Year Annual Research Report
Building a support model to bring out resilience in mid-career nurses.
Project/Area Number |
18K10265
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Research Institution | The Japanese Red Cross Kyushu International College of Nursing |
Principal Investigator |
小手川 良江 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 講師 (90341544)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本田 多美枝 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (40352348)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 中堅看護師 / レジリエンス / キャリア発達 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、中堅看護師のレジリエンスを引き出す支援モデルを構築するために、中堅看護師が経験する困難に焦点を当て、中堅看護師のキャリア発達におけるレジリエンスの様相を明らかにすることを目的とした。中堅看護師の離職要因としてライフイベントが指摘されており、特に、仕事と育児の両立による困難は離職の危機につながっていたため、本研究では、対象者を育児経験を有する女性看護師に限定した。 2019年~2021年に6名のインタビューを実施した。その結果、育児経験を有する中堅看護師のキャリア発達におけるレジリエンスの様相には、ライフイベントによる困難を乗り越える局面と中堅看護師としての役割負担による困難を乗り越える局面があり、中堅看護師が自身の力と周囲からの支援を受けて困難を乗り越え、自己の成長につなげるという一連のプロセスであることが明らかになった。 以上より、育児経験を有する中堅看護師が主体的にキャリア発達をするためには、困難を乗り越えた経験やその結果についての意味づけを促進することにより本人の力を発揮できるように支援すること、節目となるような困難に焦点をあてた支援を行うことの必要性が示唆された。 これらの結果から、中堅看護師のレジリエンスを引き出す支援モデルとして、中堅看護師が自身の状況を振り返り、自己の状況を客観的に捉え、自身の経験の意味づけを促進できるような支援を構築することが必要であると考えた。
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