2020 Fiscal Year Research-status Report
ICTを活用したうつ病者家族支援システムの構築と評価
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18K10294
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Research Institution | Doshisha Women's College of Liberal Arts |
Principal Investigator |
木村 洋子 同志社女子大学, 看護学部, 准教授 (40280078)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田嶋 長子 大阪府立大学, 看護学研究科, 教授 (60150992)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | うつ病 / 家族支援 / 心理教育 / ICT |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は従来対面集合型で実施してきたうつ病者家族を対象とした小規模な心理教育プログラムをICT(Information and Communication Technology: 以下,ICTと示す)を活用して支援できるシステムを開発することである. 今年度はICTを活用した家族支援システム(案)を構築することを目的として行った. ICTを活用した家族支援システムを検討するうえで,以下の5つの点を備えていることを重視した.1.双方向性を備えていること(相互作用実現性),2.個人情報保護の観点から高いセキュリティ機能を備えていること(安全性),3.マルチデバイス方式を取り入れることによる(簡便性)さらに,4.メール等による日程調整ができること,5.本プログラム・システムを長期的に活用・維持するためには負担可能な範囲でのランニングコスト(低コスト)であること必要であると考えた. WEB作成の専門家や業者に5つの要件を満たすプログラム・システム構築について問い合わせ・相談を繰り返し,ICTを活用した家族支援システム(案)を作成した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本来であれば,うつ病者家族や家族を支援する医療従事者等を対象に上記システムの「使い心地」等についてインタビュー調査等を行い,結果をもとにシステムの修正等を行う予定であったが,新型コロナ感染症の蔓延等により,実施できなかった.
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Strategy for Future Research Activity |
ICTを活用した家族支援システム(案)について,うつ病者家族の視点,家族を支援する医療従事者等の視点の両方からシステムの「使い心地」を検証し,修正を重ねる予定である.
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Causes of Carryover |
当該年度は新型コロナ感染症の蔓延等により,ICTを活用した家族支援システム(案)についてうつ病者家族及び家族を支援する医療従事者を対象とした「使い心地」等についての調査や家族支援システムの実施と評価について実施できなかった.HPの作成等に時間を要し,当初支出予定であったレンタルサーバー代や貸し出し用タブレットの購入等の費用960千円の次年度繰越しとなった. 次年度はレンタルサーバー代(継続),貸し出し用タブレット6台の購入等で760千円が必要となる.また,うつ病者家族及び家族を支援する医療従事者を対象とした「使い心地」等についての調査結果に基づいて,システムの修正が必要となる可能性があり,その費用に充当する予定である.
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