2018 Fiscal Year Research-status Report
精神障害者を対象とした禁煙動機づけグループ療法の介入効果
Project/Area Number |
18K10300
|
Research Institution | Nishikyushu University |
Principal Investigator |
小松 洋平 西九州大学, リハビリテーション学部, 准教授 (70461598)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青山 宏 西九州大学, リハビリテーション学部, 教授 (10299802)
藤原 和彦 西九州大学, リハビリテーション学部, 講師 (70608083)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 精神障害者 / 禁煙 |
Outline of Annual Research Achievements |
社会学習理論などを基礎理論とするロールプレイを多用し,精神障害者を対象の禁煙意欲アップを目的とした集団プログラムを開発した(以下本プログラム). 本プログラムが,対象者にどのような心理効果を得るかを分析するために,まず1セッションのみの介入で効果があるのかを予備的に調査した.方法は比較対照試験法である.その結果,介入前後において,非介入群と比較し介入群は,禁煙への自信,禁煙意欲,喫煙に対する認知の偏りなどが改善することが分かった.これをまとめ論文に投稿した. さらに,精神障害者のグループホーム(73ヶ所,回収59%,最終対象41ヶ所)の喫煙規制状況について調査した.その結果,80~90%のグループホームにおいて喫煙に対し何らかの規制を行なっていた.これらをまとめ論文に投稿した. 1セッション介入の結果とその時の参加者やスタッフの意見,およびグループホームでの喫煙調査の結果,さらに海外文献などをもとに,本プログラムを多セッションプログラムにバージョンアップした.同時に,スタッフ用の動画やマニュアルも作成した.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通りに,多セッション介入の前に,1セッションのみ介入を予備的に調査できた.また,それを基に来年度に多セッション用のプログラムを作成している.
|
Strategy for Future Research Activity |
2019年度中に,多セッションのプログラムの介入効果を得るために,倫理審査を2019年度前半に受け,2019年度後半には介入研究を始める予定である.
|
Causes of Carryover |
テキストの作成に時間を要し,2019年度に行う.また2019年度は多セッションの介入研究を実施するために,謝金などに要す予定である
|