2019 Fiscal Year Research-status Report
精神障害者を対象とした禁煙動機づけグループ療法の介入効果
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18K10300
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Research Institution | Nishikyushu University |
Principal Investigator |
小松 洋平 西九州大学, リハビリテーション学部, 准教授 (70461598)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青山 宏 西九州大学, リハビリテーション学部, 教授 (10299802) [Withdrawn]
藤原 和彦 西九州大学, リハビリテーション学部, 講師 (70608083)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 精神障害者 / 禁煙支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
健康心理学・社会学習理論・認知行動療法などを基礎理論とする精神障害者を対象の禁煙意欲アップを目的とした集団プログラムを開発した(以下本プログラム).本プログラムは精神障害者は,言語学習が苦手であるが,体験学習ができるという精神障害者の認知障害に対応し,ロールプレイを多用することが特徴である. まず,予備的に単介入の短期効果を分析した.その結果,介入群は対照群と比較し,介入によって,喫煙に対する認知的偏り等を評価する社会的ニコチン依存症の指数,喫煙をやめる意欲、喫煙をやめる自信、喫煙の誘惑に抵抗する自信など心理的要因が改善した.これにより,精神障害者は認知の偏りがあり禁煙が難しいとの意見もあるが,介入すれば,そのような認知は改善され,禁煙意欲や自信もつくことが分かった.本研究では,さらにブラッシュアップし,セッション回数を増やし,本プログラムの効果を多くの協力施設で検証するものである. 2019年度は,概要とこれまでの研究の成果をSST普及協会主催の第25回SST全国経験交流ワークショップの分科会で意見交換を行いと研究協力施設を募った. その中で,電子タバコのことを取り入れたほうが良い,行動経済学のナッジ理論を取り入れるとよい,精神疾患とニコチン依存症を併発に対する集団療法としたほうが良いとの意見があり,内容やスタッフマニュアルを一部見直すことにした. 電子タバコに関する研究,行動経済学のナッジ理論をチーム内で議論し,テキストを一部改訂することになった.また,研究協力施設を募り,責任者に説明を開始した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
プログラムに,電子タバコの所見と行動経済学の所見を含めたので,内容を見直した. 2020年3月より介入予定であったが,新型コロナの影響により,施設等への立ち入りが規制され,介入を延期した.
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Strategy for Future Research Activity |
協力施設への立ち入りの許可が出るまで待つことなる.許可が下り次第,介入を始める予定である.介入の開始が遅れているため,研究期間を延長申請を予定している.
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Causes of Carryover |
2019年度に介入を予定していたが,できなかったので謝金が残った.次年度に介入するために謝金を支出予定である
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Research Products
(1 results)