2020 Fiscal Year Research-status Report
精神障害者を対象とした禁煙動機づけグループ療法の介入効果
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18K10300
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Research Institution | Nishikyushu University |
Principal Investigator |
小松 洋平 西九州大学, リハビリテーション学部, 准教授 (70461598)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青山 宏 西九州大学, リハビリテーション学部, 教授 (10299802) [Withdrawn]
藤原 和彦 西九州大学, リハビリテーション学部, 准教授 (70608083)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 精神障害者 / 禁煙支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,「精神障害者は言語学習が苦手な反面,体験学習ができる」という精神障害者の学習特性(認知機能障害の特性)に対応した精神障害者を対象とした禁煙の動機付けプログラムを開発することが目的である.そのためにロールプレイを多用した学習形式を採用していることが特徴である. これまでの研究において,単回のみ介入で,短期的であるが禁煙への心理的要因が改善することが明らかになった.そこで本研究期間では複数回のセッションによってより効果が高まるかを検証している. 2020年度は,プログラムの介入予定であったが,新型コロナ感染症の影響により,介入予定施設等への立ち入りが規制され,介入を延期した状態が継続している.そのような状況の中でも,遠隔で各介入施設の担当者の研修を3回実施し,介入開始に備えた.そして若干の介入プログラム内容の変更やテキストの改訂を行った.具合的にはコロナウィルス感染症と喫煙の関係をトピックスとして情報提供するページを加えた. また本プログラム中に実施する呼気一酸化濃度の測定について,感染予防の観点から,測定方法を検討した.その結果,屋外で精神障害者が個別で測定しても正しく測定できることを確認した. さらに本研究でこれまでに明らかになった「精神障害は禁煙動機づけが難しいといわれるが,学習方法を工夫すれば,禁煙動機が高まる」ということを研究概要や結果とともに雑誌「地域ケアリング」に投稿し,協力施設を募った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年度は,プログラムの介入予定であったが,新型コロナの影響により,介入を予定していた施設等への立ち入りが規制され,介入を研究期間を延長した.
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Strategy for Future Research Activity |
2021年4月現在,介入予定施設にて研究協力者を募っている. 新型コロナの感染状況にもよるが,8月には介入を開始する予定である.順調に進めば2022年3月には介入を終了予定である.それまでは研究協力者のもと介入プログラムの予行練習を遠隔で行う予定である.
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Causes of Carryover |
新型コロナの影響により,介入予定施設での本プログラムを実施することが出来なかった.そのための経費(参加者謝金,交通費)論文投稿費を2021年度に使用予定である
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Research Products
(1 results)