2021 Fiscal Year Research-status Report
Survivorship support program development for patients with pancreatic cancer
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18K10303
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
武田 洋子 山形大学, 医学部, 准教授 (10389976)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 和佳子 山形大学, 医学部, 教授 (30272074)
古瀬 みどり 山形大学, 医学部, 教授 (30302251)
川口 寛介 山形大学, 医学部, 助教 (70755868) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | がん看護 / 膵臓がん患者 / 外来化学療法 / 栄養 / QOL / 食の苦悩 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、膵臓がん患者を対象にサバイバーシップ(がんになっても生き抜くため)のニーズに応じた支援プログラムを開発することである。 2021年度は、外来で膵臓がん化療法を受けている患者を対象に栄養状態とQOLの実態調査を行った。栄養状態は血清アルブミン値、ヘモグロビン濃度、末梢血総リンパ球数、C-反応性蛋白、これらを組み合わせた栄養指標(mGTP、CONUT変法、PNI)を用いて評価した。さらに、肝胆膵がん患者特異的QOLと食の苦悩、食生活に関する情報リテラシーについて尺度を用いて評価し、栄養状態との関連を統計的に解析した。その結果、本研究対象患者の栄養状態は先行研究と比べて低下しており、理由としてFOLFIRINOXという殺細胞性抗がん薬の治療を受けている患者が多いことがあげられた。栄養状態とQOLとは有意な正の相関がみられ、栄養状態と食の苦悩には有意な負の相関がみられた。回帰分析では、QOLに栄養状態が関連している回帰式の予測可能性がみられ、客観的栄養指標と主観的なQOLとを関連づけに示唆を得た。これらの研究成果は、論文にまとめ、次年度に学会発表をする予定にしている。外来治療中の進行膵臓がん患者の栄養状態と食生活に関する情報リテラシーとの関連は、第36回日本がん看護学会で発表した。膵臓がん患者の栄養状態および栄養介入の有効性、QOLに関する無作為ランダム化比較試験の文献レビューでは、スマートフォン・アプリを用いた自己管理と栄養支援の有用性に関する先行研究から知見を得ることができた。これらの研究結果を踏まえて、膵臓がんサバイバーシップの支援として、栄養指標を評価し、患者とその家族に精神心理的な支援を組み入れたケアプランを実践しながら精錬していくことを予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
外来化学療法中の膵臓がん患者の栄養・QOLについて実態調査での対象者数の伸び悩みのため。
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Strategy for Future Research Activity |
2022 年度は、研究成果報告を学会発表および論文を投稿する。 外来化学療法を受ける膵臓がん患者・家族のための「食・栄養の支援」の介入効果について事例検証を行う。
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Causes of Carryover |
実態調査の対象者数が伸び悩み研究論文の執筆が遅れ、国際学会発表や投稿に係る費用が次年度に繰り越しとなったため。 次年度は国内外の学会発表、論文の投稿をする予定。
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Research Products
(1 results)