2019 Fiscal Year Research-status Report
ピアサポートを活用した若年乳がん患者の療養生活を支援するサポートプログラムの開発
Project/Area Number |
18K10322
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Research Institution | Gunma Paz University |
Principal Investigator |
萩原 英子 群馬パース大学, 保健科学部, 准教授 (40438776)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二渡 玉江 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (00143206)
堀越 政孝 群馬パース大学, 保健科学部, 准教授 (80451722)
安田 弘子 群馬パース大学, 保健科学部, 助教 (90805904)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 若年乳がん / ピア・サポート / サポートプログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、若年乳がん患者が治療を継続しながら日常生活を送る中で抱く困難や求める支援、また、地域で乳がん患者支援を行う乳がんピア・サポーターが、ピア・サポートを行う中でどのような困難や問題を抱えているのかを質的帰納的に明らかにすることにより、治療を継続しながら日常生活を送る若年乳がん患者を支援するためのピア・サポートプログラムを開発することを目的としている。今年度の目標は以下の3点とした。 1.乳がん患者のピア・サポートに関する国内外の研究論文をもとにしたピア・サポートの問題点や今後のピア・サポートのあり方の検討:昨年度取り組んだ、乳がん患者のピア・サポートのあり方に関する文献検討の結果について論文化を図った。また、この研究の結果を踏まえ、日本国内におけるピア・サポートの相談システムやピア・サポーターの学習の機会についての現状に関する資料を収集した。 2.若年乳がん患者が、治療を継続しながら日常生活を送る中で抱える困難や求める支援ニーズの調査:若年乳がん患者が治療を継続しながら日常生活を送る中で感じている困難や求めている支援内容を明らかにする目的で面接調査を実施することを計画している。そのための準備として、研究実施施設との調整及び倫理審査受審に向けた文書の作成等を行った。 3.乳がんピア・サポーターがピア・サポートを行う中で捉える意義や困難に関する調査:地域がんサロンでピア・サポートを行っているピア・サポーターが感じているピア・サポートの意義や困難について明らかにする目的で調査を実施する準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ピア・サポートの問題点や今後のピア・サポートのあり方についての示唆を得るために実施した文献検討の結果をもとに、日本国内におけるピア・サポートの状況について資料の収集を行っている。また、治療を受けながら日常生活を送る若年乳がん患者に対する面接調査を実施する準備を進めているが、対象者を確保するための方法の検討及び研究実施施設との調整が難渋している。さらに、地域がんサロンでピア・サポートを行っているピア・サポーターを対象にした調査を実施することを計画しているが、新型コロナウィルス感染症の感染拡大により、研究の打ち合わせ等を停止している。
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Strategy for Future Research Activity |
若年乳がん患者に対する面接調査を実施できるよう、対象者を確保するための方法について、対象者の選定条件の見直しを含め、多様なリクルート方法について検討している。研究実施施設及び地域がんサロンとの調整については、新型コロナウィルス感染症の終息を待って、速やかに再開する。
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Causes of Carryover |
今年度は参加を予定していた国内外の学会に参加できなかったこと、また、面接調査の実施に至らなかったことにより、旅費や謝金、インタビューデータの反訳費等の経費が次年度に持ち越しとなった。今後、調査を開始した際には、調査のための旅費や謝金、インタビューデータの反訳費等に活用する予定である。そして、調査が終了し次第、速やかに論文化を図り、論文投稿費等に使用する予定である。
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