2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a decision aid for patients with Crohns disease considering biologic treatment
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18K10372
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
布谷 麻耶 (吹田麻耶) 武庫川女子大学, 看護学部, 教授 (70514735)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 和弘 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (50222170)
石橋 千夏 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (30564976)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | クローン病 / ディシジョン・エイド / 生物学的治療 / 意思決定 / Shared decision making |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度である2021年度は、第二段階の調査として、オタワ意思決定支援フレームワークを理論的枠組みとして作成したクローン病患者の生物学的治療選択を支援するディシジョン・エイド原案を評価するために、実際に生物学的治療選択の意思決定を経験したクローン病患者と医療者による有用性と妥当性、実行可能性のチェックを受けた。患者、医療者とも同意が得られた参加者24名(患者18名、消化器内科医2名、看護師4名)に対して、質問紙調査を行い、ディシジョン・エイド原案について、参加者がこれまで行ってきた治療選択の意思決定の実際と照らし合わせ、患者のニーズに適した内容であるか(妥当性)、役立つ内容であるか(有用性)という観点から参加者に回答を求めた。また、実行可能性についてはエイド原案の頁数や文字数、文字の大きさ、レイアウト、記載内容等について評価を求めた。 結果、原案全体の有用性の評価は「とても役立つ」16名(66.7%)、「まあまあ役立つ」8名(33.3%)であり、妥当性の評価は知りたい情報が「よく示されている」17名(70.8%)、「まあまあ示されている」7名(29.2%)であった。情報の量は「多い」5名(20.8%)、「ちょうどよい」18名(75.0%)であり、22名(91.7%)が情報の「バランスがとれている」と回答した。自由記載の回答より改善点として文字数を減らして図を活用する、意思決定の準備状況を確認するチェックリストをわかりやすい文言に修正する点が抽出された。それらの改善点をふまえ原案を修正し、ディシジョン・エイドを確定した。 今後は開発したディシジョン・エイドを治療選択に臨むクローン病患者に用いて治療選択への納得や満足度を指標にして効果を検証する必要がある。
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Research Products
(3 results)