2021 Fiscal Year Annual Research Report
Effectiveness of Anxiety Prevention Programs Based on Cognitive Behavioral Therapy - Possibility of Combining Parental Programs.
Project/Area Number |
18K10378
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
浦尾 悠子 千葉大学, 子どものこころの発達教育研究センター, 特任講師 (40583860)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 栄司 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (00292699)
佐藤 泰憲 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (90536723)
小柴 孝子 千葉大学, 子どものこころの発達教育研究センター, 特任研究員 (40816295)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 予防教育 / 認知行動療法 / 不安 / 保護者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、先行研究で有効性が示されている、認知行動療法にもとづく不安の予防教育プログラム「勇者の旅」に、保護者プログラムを併用する可能性について検討し、プログラムの効果検証を行うことであった。 保護者プログラムの内容について検討を重ねたうえで、一部計画を変更し、保護者に対しては、子どもたちが授業で学んでいる「勇者の旅」プログラムの内容を、授業後に配布物を通して周知する形とした。また、「勇者の旅」プログラムの介入前後に実施する質問紙調査(SCAS:スペンス児童不安尺度)については、子ども本人の自己評定(SCAS-C)に加えて、保護者にも子どもの不安を評定してもらい(SCAS-P)、子ども本人と保護者それぞれの視点から、「勇者の旅」プログラムの効果について評価した。 本研究の結果、SCAS-CとSCAS-Pのそれぞれについて、フォローアップ時点での不安低減効果が示された。このことから、本プログラムの有効性が、自己評定のみならず他者評定によっても裏づけられる可能性が示唆された。また、子どもが学んでいる予防教育プログラムの内容を、保護者に伝達することの有用性も示唆された。
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