2021 Fiscal Year Research-status Report
妊娠・分娩改善の為のスマートフォンアプリを用いた自己管理システムの開発と臨床使用
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18K10381
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
金子 洋美 岐阜大学, 医学部, 助教 (00632803)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上原 雅行 岐阜大学, 高等研究院, 准教授 (10533309)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | スマートフォン / マタニティ・ヨガ / 身体能力の可視化 / 自己管理システム / 開脚 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、お産に必要な身体能力の可視化と自己管理システムの開発及び、継続性のためのシステムの構築を図ることである。 本研究では、ヨーガ運動施設に通う妊婦の運動継続の実態を把握し、運動継続に対する専門職の認識の程度と妊婦の運動継続の問題の抽出と課題の整理を行った。次に、スマホによる開脚度測定管理アプリの開発と開発したシステムの効果の検証を行った。本開発アプリによる運動継続の効果が示唆されたため、学会発表をおこない研究活動の意義の再確認と今後の発展性について示唆を得た。現段階は管理システムの普及を行っている。 課題としていたスマホと連動させるディバイスの使用がより簡易になることであったが接続部分の改良をした。改良に伴い「滑らかな動き」が実現し、測定時には器具を片手で固定せずとも測定が可能となり実測値の精度が向上した。実測値の精度の向上は、測定はワンタップ数秒で可能であり腹部の大きい妊婦がストレスなく測定できる機器に発展した。ストレスのない機器はユーザーの満足感が高まった。 普及活動において本機器の出展を行ったところ、520人の閲覧数があった。閲覧者の業種属性の割合は、電気・電子・情報・通信等製造業が23%、医療・医薬・バイオ関連が13.57%、学校・教育・研究期間が14%と多岐にわたり関心があることが示された。またインターネットを介して本機器を紹介したところ、主に30~40代の層に関心が高く、女性にとどまらず男性にも賛同者が広がっていることが確認できた。この賛同者には今後1年間程度活動の報告を伝える場ができたため、普及は加速すると思われる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本研究は長年にわたり継続課題を発展させてきたものであり、構想の段階で実現可能なものを着実に開発チームで取り組んできた。準備段階からスムーズな進度であり、当初計画より早い段階で進んできた。本システムは、コロナ禍においても、自宅で活用できるシステムであることが優位に働いており、検証方法や、普及活動に影響を及ぼす要素は存在しなかった。余裕のある研究活動であったため、今年度の普及活動の手段を十分に考えることができ順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
スマホと連動するディバイスは改良された。しかし、利用者目線では、測定結果がより速いもの、測定精度が高いものや、大人も子供も利用できる汎用性の高いものであることが明らかになってきたため、検討を引き続き行う。普及活動においては、広く周知することや、実際の利用者の声に耳を傾け、さらなる改良に活かすために研究活動用のホームページの開設を考えていく。産科領域にとどまらず、小児分野、老年分野、精神分野との融合も視野に入れて、研究仲間を増やしていく。
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Research Products
(4 results)