2019 Fiscal Year Research-status Report
外来通院する早産ハイリスク妊婦の早産予防のためのセルフケア能力査定質問紙の開発
Project/Area Number |
18K10394
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
岡邑 和子 兵庫県立大学, 看護学部, 講師 (40755823)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
工藤 美子 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (40234455)
能町 しのぶ 兵庫県立大学, 看護学部, 准教授 (40570487)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 切迫早産 / 早産予防 / セルフケア / 尺度開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
外来通院する早産ハイリスク妊婦の早産を予防するためのセルフケア能力を査定する質問紙原案を作成するために、研究分担者と検討会議を実施した。検討会議では、今後の研究の進め方及び、質問紙の作成方法について検討を行った。質問紙作成方法の検討では、まず、国内外の切迫早産及び早産予防に関連する文献を検索し、検索した文献を検討会議で厳選し、厳選した文献の検討を研究分担者とともに行った。その結果、筆者等の行った先行研究を含め、既存の研究結果を再検討し、質問紙の作成を試みることになった。また、切迫早産及び早産予防に関連する新たな知見を得ることを目的に、学会にも参加したが、本研究と同様の研究がないことを確認した。 切迫早産及び早産予防に関連する文献では特に、切迫早産と診断された対象の体験が具体的に示されている国内外の文献を抽出した。それらの文献から、早産と診断された対象が日々の生活の中で行っている行動に着目し、早産を予防するために必要なセルフケア行動に関連する内容を抽出した。抽出した早産を予防するために必要なセルフケア行動に関連する内容を研究分担者等で検討し、質問紙作成に必要な項目の候補として、138の項目を抽出した。抽出した項目を分類し、研究分担者等と分析会議を数回実施し、質問項目となるものを厳選した。厳選した項目から質問紙原案を作成している。今後、質問紙原案の検討を更に行った上で、妥当性の検討を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究に伴う検討会議を年度前半で実施することが、業務の関係により困難であったため、進捗が遅れている。コロナウィルス感染に伴う影響については、遠隔システムを利用することによって、比較的円滑に進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究に伴う検討会議は遠隔システムを利用して今後も進めることが可能である。また、研究計画に基づき、今後は診療機関の協力を得て研究を進めることに関しては、コロナウィルス感染が拡大し、緊急事態宣言が発動され、診療機関での研究実施が難しい状況がある。診療機関の状況が整い次第研究協力が得られるように依頼を行うが、多くの診療機関において協力を得ることが困難になっている状況があるため、連携研究協力者である診療機関医師及び関係部署の看護師に協力を要請することにより、研究の進捗を図る。
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Causes of Carryover |
対面で不可能な研究方法の代替として必要な郵送費が当初の計画以上に発生すると考えられる。更に、質問紙が確定次第印刷代金、その後データ整理の人件費、データ分析に関する統計の専門家への謝礼金が発生するため、これらの費用として使用することとなる。研究論文については英文での投稿も計画をしているため、英文翻訳校閲代金及び、国際的なオンラインジャーナルへの投稿料として積極的に使用していく。
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