2023 Fiscal Year Research-status Report
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18K10404
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
青木 美紀子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (30434187)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 色覚検査 / 色覚異常 / 色覚特性 / 遺伝カウンセリング / X連鎖潜性遺伝(劣性遺伝) |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、①色覚特性に関わる人々(養護教諭や当事者・当事者の家族)の実態をインタビューおよび質問紙から明らかにし、②色覚特性に関する教育プロ グラムを開発し、③介入研究により教育プログラムの効果を評価することである。色覚特性は遺伝形質であり、色覚の特性の遺伝形式および症状は様々である が、日本人の大部分は「先天赤緑異常」(X連鎖潜性遺伝(劣性遺伝))である。色覚特性により学校や日常生活において不便を 感じる可能性もあるが、色以外の情報付加など様々な工夫が色のバリアフリーにつながる。かつては学校保健において色覚検査が一斉に実施されていたが、2003 年度には廃止、そして2016年度に検査再開と対応が変遷した。このような変遷の中で、色覚特性に対する学校保健や医療機関の対応を検討すべく、これまで実施した有識者へのヒアリング結果をもとに2022年度に続き、2023年度も養護教諭を対象としたインタビュー調査を実施した結果、以下の視点を含んだ教材やプログラムを開発する意義が示唆された。①色覚特性とは何か、保護者や子どもに分かりやすく提示できるツール②色覚特性の有無にかかわらず、誰もが判別しやすい色使いを子どもに教えること(小学校低学年からタブレット等で資料を作る機会もあることから、子どもが配色を意識する機会を作る意義がある)③色覚検査後のフォローとして養護教諭が活用できる保護者向けの資材④色覚検査の実施体制やフォローに関する実際等
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
教育活動や社会活動(学術大会長など)等により当初の計画より遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
当事者へのヒアリング結果も反映させた養護教諭者向けの教材を作成し、養護教諭者等による評価を予定している。
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Causes of Carryover |
当該助成金が生じた状況は、研究計画の遅れおよび学会での情報収集やインタビューに伴う旅費をオンラインにより支出不要となったことが大きな要因です。翌年度以降の使用計画は、当事者への調査(Web)に伴う一部業務を外部業者に委託すること、ツールやプログラムの試作に伴う費用の支出を予定しています。
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