2021 Fiscal Year Research-status Report
Development and evaluation of birth animation software for maternal safety and satisfying of maternal and husbands
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18K10409
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Research Institution | Osaka Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
佐々木 綾子 大阪医科薬科大学, 看護学部, 教授 (00313742)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹 明美 大阪医科薬科大学, 看護学部, 講師 (30344568)
大道 正英 大阪医科薬科大学, 医学部, 教授 (10283764)
土手 友太郎 大阪医科薬科大学, 看護学部, 教授 (10257868)
近澤 幸 大阪医科薬科大学, 看護学部, 講師 (90826306)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 分娩アニメーションソフト / 産婦 / 夫立ち合い分娩 / 満足 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.新型コロナウイルス感染症(以下コロナ禍)の影響により、データ収集施設の夫立ち合い分娩が中止となり、データ収集が中断した。このため、新型コロナウイルス感染症が日本の妊娠・分娩・育児に与える影響に関する文献検討を行い2022年度につなげることとした。1)目的:文献検討により、日本における新型コロナウイルス感染症が妊娠・出産・育児に与える影響に関する調査研究から、支援のあり方を検討する。2)方法:「医学中央雑誌」Web版、インターネットの一般的な検索エンジンであるGoogleを用い2020-2021年に報告された文献を検索した。タイトルと内容から、目的に合致した内容が記載され、かつ全国を対象、300人以上の大規模調査19件を対象とした。3)結果:(1)新型コロナウイルス感染症が妊娠に与える影響としては、不妊治療の減少、妊娠への不安、各種妊娠期集団指導の中止、健診付き添いの減少、不安・ストレスの6つがあった。(2)新型コロナウイルス感染症が分娩に与える影響としては、産後入院中のパートナーや家族の面会制限、里帰り分娩の断念、立ち合い出産の制限、マスクをしての出産、があった。(3)新型コロナウイルス感染症が乳幼児の育児に与える影響としては、母親の不安・ストレス、夫の子育て時間の増加、生活様式・日常の変化、子どもへの影響、母親のメンタルヘルスの6つがあった。3)考察:コロナ禍は夫立ち合い分娩にも影響を及ぼしていた。対応として、対面による夫立ち合い分娩に代わるリモート立ち合い分娩は、セキュリティの担保などの課題はあるものの、新たな立ち合い分娩の方法の一つとして有用と考えられた。これらの結果をもとに2022年度研究を実施する。 2.公表に備え、分娩アニメーションのUSBコピーと説明用冊子を作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響により、データ収集施設の夫立ち合い分娩が中止となり、データ収集が中断した。
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Strategy for Future Research Activity |
1. 研究の方法1) 研究デザイン: 横断介入研究、2) 研究期間:2022年4月から2022年12月。3) データ収集方法と手続き:(1) データ収集方法 介入群(産婦と夫)40組:① 妊娠末期:共同研究者(助産師)が参加者に研究参加の依頼・説明し、説明書を渡す。② 分娩入院時:研究協力者(助産師)が同意書提出を依頼、同意書確認する。③ 分娩第1 期(陣痛周期10 分毎の陣痛発来から子宮口全開大まで)2 期(子宮口全開大から胎児娩出まで):共同研究者(助産師)が「分娩アニメーション」をインストールしたタブレットを用い、内診後分娩経過を説明する。④ 内診所見は、研究協力者(助産師)が診療録のパルトグラム(分娩経過図)に記録する。⑤ 産褥1日目:研究協力者(助産師)が、褥婦と夫に無記名自記式質問紙を配付する。内容は、対象の特性、妊娠中の分娩経過理解度、分娩状況、分娩後の分娩経過理解度、出産体験自己評価尺度(短縮版)(褥婦のみ)、出産体験満足度(夫のみ)、分娩アニメーションの評価(多肢選択法、リッカート法)、自由意見である。回収は、質問紙に添付した封筒に回答した質問票を入れ、病棟内の他者の目に触れにくい場所に設置した回収箱で回収する。⑥ 産褥4日目の個別退院指導時:研究協力者(助産師)が褥婦に通常業務のバースレビュー(出産の振り返り)を行い、分娩経過に対する質問を受ける。⑦研究責任者が、1回/2週を目安に、調査用紙を回収する。 2.介入効果を検証する。成果をまとめ分娩アニメーションソフトを公表、普及する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症によるデータ収集中断のため、期間延長を行い、研究費を2022年度に使用することとした。2022年度も産婦と夫の分娩進行の理解度に関する調査を実施する。このため以下の経費が必要である。1.消耗品(インクカートリッジ、印刷用紙、封筒、USBなど)・文房具が必要である。2.調査のための旅費が必要である。3.対象者への謝品が必要である。4.研究成果公表のための経費(論文投稿料、HP掲載など)が必要である。
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