2021 Fiscal Year Annual Research Report
What is the true independence support for AYA generations with chronic health conditions from childhood?-being myself-
Project/Area Number |
18K10423
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
川合 弘恭 高知大学, 教育研究部医療学系看護学部門, 助教 (10786156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 真里 京都大学, 医学研究科, 准教授 (30282461)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 小児期 / 慢性疾患 / AYA世代 / 自分らしさ / 自分らしくある感覚 / 自立支援 / 看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
小児期から慢性疾患のあるAYA世代患者(以下、AYA世代患者)が、『自分らしくある感覚』についてどのように認識しており、また、実際どの程度、自分らしくあると感じ過ごしているのかの実態を明らかにすることを目的として、REDCapを用いたWebアンケート調査を実施した。調査は、先行研究を参考に研究者らが作成した『自分らしくある感覚』の認識と実際を問う22項目の調査用紙を用い、“わからない”を含めた5件法で回答を求めた。 研究対象者1181名のうち、167名から回答が得られた(回収率14.1%)。回答者の平均年齢は25.57歳(18-39歳:SD5.79)、神経・筋疾患:80名(47.9%)、血液・腫瘍疾患:33名(19.8%)、腎疾患:29名(17.4%)等であった。現在の治療・医療的ケアの有無について、あり:115名(68.9%)、なし:52名(31.1%)であった。また、就労状況について、している:95名(56.9%)、していない29名(17.4%)、高校生・大学生43名(25.7%)であった。 AYA世代患者の85%以上が、『自分らしくある感覚』として認識しているものは、「楽しく過ごしている」「家族とつながっている」「病気のことを知っても変わらず接してくれる友人がいる」「周りの人や社会とつながっている」の5項目であった。また、「ストレスが少ない」「自分が思う“ありたい”自分でいる」「自分を他の人と比較しない」の3項目で、実際にそう感じながら過ごしている割合が50%を下回った。 AYA世代患者は『自分らしくある感覚』として認識しながらも、実際にそのように感じながら過ごしている割合が低い項目がみられ、『自分らしくある感覚』の認識と実際の感じ方には乖離がある可能性が考えられる。
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Research Products
(1 results)