2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of evaluation scale for breast massage using ultrasound images
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18K10425
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
中尾 優子 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (40325725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大脇 哲洋 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (50322318)
根路銘 安仁 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (00457657)
山本 直子 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (10594864)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 超音波画像 / 乳房マッサージ / マッサージ評価 / 産褥 / 母乳 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在までのデータ(横断・縦断)の解析を行った。対象者は、産褥早期の褥婦、横断研究25名、縦断研究9名であった。 横断調査は、産褥早期のうっ積状態の褥婦にマッサージを行い、その前後の超音波画像を撮像した。また、マッサージを行っていない乳房も同時期に撮像を行った。乳腺内の高低幅の計測(撮像は、乳房の大きさにより、ファーカスを変えるため、計算式を導入した)を行い、統計学的に前後の差に有意差がないかを確認した。マッサージ実施乳房においては、有意に乳腺幅が減少した。マッサージを行っていない乳房に関しては、有意に乳腺幅が増大した。乳腺幅の高低により、乳房マッサージ評価が行えることが明らかとなった。また、後方境界性がマッサージ前より高エコー画像として捉えられた。 縦断調査においては、2日から4日間(平均3日)、連続して撮像を行い、産後のうっ積状態に近い画像を捉え、解析することとした。同一人物の乳房を撮像することにより、産後の乳房状態の画像の変化が明らかとなった。連続撮像により、乳房マッサージ前後の間質(周囲間質と浮腫状間質)の見え方が鮮明になってきた。 乳房うっ積の解除により(乳房圧の低下)、乳腺幅の変化が生じることが明らかとなったが、対象(乳房マッサージを実施していない)側の乳腺幅の増大は新しい知見であり、マッサージにより、血流の増大が増したと考えられる。超音波画像によるマッサージ評価としては、両側の変化を項目として入れていく必要があった。評価スケールは、①両乳房画像の乳腺幅のマッサージ側の減少、②非マッサージ側の増大、③後方境界線の高エコー化が主要な3項目であることが示唆された。
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Research Products
(4 results)