2020 Fiscal Year Research-status Report
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18K10458
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
牧野 孝俊 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (50389756)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 父親 / 育児 / ワークライフバランス |
Outline of Annual Research Achievements |
小児看護における対象の1人である父親を母親と同様の介入ではなく、父親特有の関わりがあることを理解し介入する必要があると考える。このため、父親特有の関りを理解するため、父親はどのような育児観を持ち育児しているか、パパママ久ウォーター制度を導入している市町村を含む全国11の保健センターの協力を頂き、子どもの乳児健診や予防接種のために来所された父親58名に対して半構成的面接を実施した。これにより、父親の育児観として5つのカテゴリーが作成された。この育児観とした5つのカテゴリーは、全国の父親であること、対象が様々な労働条件であること、人数を確保し質的研究結果が飽和に至っていることから、これまでの父親を対象とした研究における課題(牧野、2011)をクリアするものとなっている。 今後は、質的研究により明らかになった父親と母親の育児観の違いを統計学的に確証するために、量的研究を用いて父親の育児に対する不安やストレスに関する尺度開発を行う。さらに父親の育児に関する子育て世代(部下)とその親世代(上司)を対象にした横断的研究により、父親の世代間における育児観の違いを明らかにする量的研究に発展させる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
自然災害やコロナウイルス感染症の影響により、以前協力頂いた保健センターが研究の受入れが困難になっていること、当初予定していなかったWHOやフィリピン大学、マヒドン大学での研修や国際協力のための出張が相次ぎ、調査フィールドとの調整や倫理的配慮を全国統一した見解で取り組むことができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、調査フィールドとの調整、全国統一の倫理的配慮に取り組み、保健センターに来所される父親を対象にアンケート調査を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症に伴い、緊急事態宣言等が発出し、全国への調査依頼を行うことができなかった。そのため、2021年度は新型コロナウイルス感染症拡大を考慮しながら、調査フィールドとの調整やアンケート調査を実施する予定である。
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